【FP監修】損保ジャパン日本興亜の学資保険｜SOMPOひまわり生命「こども保険」の特徴を解説

1. 保険プランがA型(対面販売タイプ)とB型(通信販売タイプ)の2つに分かれている
2. 子どもの成長に合わせて成長祝金が受け取れる
3. 契約者に万が一のことがあったときに以降の保険料払込が免除される

A型とB型の違いについては、次章「損保ジャパンの学資保険｜こども保険のA型とB型の相違点」で詳しく解説します。

他の学資保険にはない「こども保険」の特徴は、成長祝金をこまめに受け取れることです。受け取れるのは、子どもの年齢が次の時期にあたるときです。

1. 6歳12月
2. 12歳12月
3. 15歳12月
4. 18歳12月
5. 20歳12月
6. 22歳12月

基本的に、年齢が上がるにつれて受け取れる成長祝金は増えていきます。

また契約者の死亡やケガ・病気など、万が一のことがあったときの保険料の払込が免除されるのも魅力です。契約者に万が一のことがあったときは、基本的にお見舞金と養育年金が受け取れます。

さらに子どもが亡くなったときには、こども死亡保険金を受け取れるなどの特徴があることも把握しておきましょう。

「こども保険」の申し込み方法は、次の3種類から選べます。

1. 対面申し込み
2. インターネットからの資料請求
3. 電話での資料請求

対面申し込みとは、保険外交員との直接の面談を通して申し込む方法です。

対面以外では、通信販売としてインターネット、もしくは電話から資料請求することで申し込みができるようになります。インターネット申し込みなら24時間、電話なら次の時間帯で対応しているようです。

• 平日：9:00〜18:00
• 土曜日：9:00〜17:00

日曜日・祝日、年末年始の対応はしておりません。また保険相談の申し込みもできますので、気になる方は利用してみてください。

契約者と被保険者の加入できる年齢は、保険期間によって異なります。そこで、保険期間ごとの加入できる契約者と被保険者年齢を、次の表にまとめますのでご確認ください。

「こども保険」の保険料の支払い方法は、次の3つから選べます。

1. 月払い
2. 半年払い
3. 年払い

学資保険の返戻率(支払った総額保険料に対する受け取った総額保険金の割合)は、保険の払込回数が少ない方が高くなります。なぜなら保険会社にとって、自由に使える資金を早く受け取れることになり、割引が適用されるからです。

また「こども保険」の保険料は、クレジットカードでも支払えます。ただ、クレジットカードでの支払いを選択すると、月払いしか利用できないことに注意してください。

前章「損保ジャパンの学資保険｜こども保険とは」でお伝えしたように、SOMPOひまわり生命保険の学資保険である「こども保険」には、A型(対面販売タイプ)とB型(通信販売タイプ)の2つのプランに分かれています。

A型とB型の違いは、次の3つです。

• こども死亡保険金・お見舞金・養育年金の有無
• 保険期間の種類
• 契約できる契約者・被保険者年齢

それぞれ、見ていきましょう。

A型には、次の3つの保険金支払いが保障されています。

• こども死亡保険金
• お見舞金
• 養育年金

こども死亡保険金とは、被保険者である子どもが亡くなったときに受け取れる保険金です。お見舞金は、契約者が亡くなったりケガ・病気をしてしまったりしたときに受け取れる一時金となります。養育年金については、1回目はお見舞金と同時に、2回目以降は毎年一定額を受け取れる保険金となります。

保険金額は、契約時の基準保険金額によって異なります。一方のB型には、上記3つの保険金支払いは、保障されていません。

A型では、保険期間を次の3つから選べます。

• 15歳満期
• 18歳満期
• 22歳満期

一方のB型では、満期日と合計受取保険金額に応じて次の4つのプランから選べます。

1. 18歳満期・合計受取保険金額55万円
2. 18歳満期・合計受取保険金額110万円
3. 22歳満期・合計受取保険金額100万円
4. 22歳満期・合計受取保険金額200万円

A型とB型では、契約できる契約者と被保険者年齢でも異なります。

A型の契約者・被保険者年齢をまとめると、次の表のようになります。

そしてB型の場合は、次の表です。

「こども保険」に加入するメリットは、次の10点です。

1. 見舞金/養育年金のシステムが採用されている
2. 加入年齢の上限が比較的高めに設定されている
3. 基準保険金の額を柔軟に設定できる
4. 22歳で保険期間が満了するプランも存在する
5. 6歳から数回に分けて成長祝い金を受け取れる
6. 子供の死亡保険金が支給される
7. 運用益が出ると配当金が支払われる
8. クレジットカード払いに対応している
9. 健康状態は告知書による申告で済む
10. SOMPO 健康・生活サポートサービスを利用できる

それぞれ、解説していきます。

加入者にとって心強いのは、「こども保険」にお見舞金と養育年金のシステムがあることです。「こども保険」では契約者に万が一のことがあった場合に、以降の保険料払込免除と合わせて、一時金であるお見舞金と養育年金を受け取れます。

お見舞金は、基準保険金額の50％、養育年金は契約者に万が一のことがあったときとそれ以降に毎年、子どもが22歳になるまで基準保険金額の100％を受け取れます。

たとえば、子どもの年齢が13歳のときに契約者が亡くなったとしましょう。基準保険金額は100万円です。すると、次の保険金額を受け取れます。

• お見舞金：50万円
• 養育年金：100万円×10回=1,000万円
• 合計：1,050万円

ただしお見舞金と養育年金のシステムは、A型に限られていることに注意してください。

加入年齢の上限が、他の学資保険に比べて高めに設定されているのも「こども保険」の特徴です。被保険者である子どもが加入できるのは、15歳までです。他の学資保険では6歳までのものが多く、高くても10歳前後の年齢に限られています。

「こども保険」なら、子どもが中学校を卒業するくらいまで加入できるので、学資保険の加入をあきらめていた方におすすめです。

基準保険金額の幅が広いので、必要だと思う金額を柔軟に設定できますよ。最低基準保険金額は50万円で、子どもの年齢が5歳までに加入したなら最高500万、6〜15歳までに加入したなら最高1,000万円まで設定できるのです。子供の将来的な進路を想定した上で、適切な金額を設定してみましょう。

ちなみに、他の学資保険では1,000万円の基準保険金額を設定できることはほとんどありません。また最低保険金額の柔軟性も乏しく、100万円単位で決めるケースがほとんどです。

「こども保険」では、最長で子どもの年齢が22歳まで保険期間を継続できます。つまり子どもが大学を卒業して社会人になるまで保険金を受け取れるのです。また契約者に万が一のことがあっても、保険期間が22歳までなら、それまで確実に養育年金を受け取れるのでご安心ください。

「損保ジャパンの学資保険｜こども保険とは」でもお伝えしたように、「こども保険」は、次の6つの時期に成長祝金を受け取れます。

• 6歳12月
• 12歳12月
• 15歳12月
• 18歳12月
• 20歳12月
• 22歳12月

そして、年齢が上がるにつれて受け取れる成長祝金額は、次のように増えていきます。

• 6歳12月：基準保険金額の10％
• 12歳12月：基準保険金額の20％
• 15歳12月：基準保険金額の30％
• 18歳12月：基準保険金額の40％
• 20歳12月：基準保険金額の50％
• 22歳12月：基準保険金額の50％

成長祝金の受け取りタイミングは、保険期間によって異なります。では、その保険期間ごとの違いを、次の表にまとめてみましょう。

それぞれの年齢の12月と記載していますが、子どもの誕生日によっては異なることがあるので、加入前に確認してみてください。

「こども保険」では、被保険者である子どもが亡くなったときにこども死亡保険金を受け取れるという特徴があります。他の多くの学資保険では、そもそも子どもの死亡保険金がないか、もしくは特約として付加するようになっています。

特約で付加すると、追加で保険料を支払わなければなりません。「こども保険」はもともと子どもの死亡保険金の保障がついているので、追加で保険料を支払う必要がありません。

ただこども死亡保険金の保障があるのは、A型だけであることに注意しましょう。

子どもが亡くなった時の死亡保険金は、子どもの年齢に応じて次の金額が支払われます。

• 0〜3歳：20万円
• 3〜4歳：40万円
• 4〜5歳：60万円
• 5〜6歳：80万円
• 6〜22歳：100万円

「こども保険」は、5年利差配当付きの学資保険です。学資保険だけに限らず、加入している生命保険に支払う保険料は、保険会社によって運用されています。利差配当がついている保険なら、その運用から利益がでると、一定割合をすべての保険加入者に分配されるのです。

「こども保険」は、5年ごとに配当金を受け取れます。配当金は必ず受け取れるわけではありませんが、5年ごとに加入している保険から資金を受け取れるのはうれしいですよね。

「こども保険」の支払いには、クレジットカードが利用できます。利用できるクレジットカードブランドは、次の5つなので確認してみてください。

• VISA
• マスターカード
• JCB
• アメリカンエクスプレス
• ダイナーズクラブ

また支払いにクレジットカードを利用する条件は、次の3つです。

• 名義が契約者と同じである
• 契約者が個人
• 月払いのみ

「こども保険」は、申し込み時に必要な健康状態の申告を告知書のみで契約できます。本来、終身保険や医療保険などの生命保険に加入するには、告知書と医師による診察を受けなければなりません。

告知書であれば、その診察なしに自己申告で契約できるのです。診察にかかる費用や手間を省けますね。ただ告知は、うそ偽りなく正直に答えるようにしましょう。そうでないと保険金が支払われなくなる恐れがあります。

また告知した内容によっては、診察を求められることもあるのでご留意ください。

「こども保険」だけのことではありませんが、SOMPOひまわり生命で、生命保険に加入すると健康や医療、介護、税務、法律に関する電話無料相談サービスを受けることができます。

サービスを利用できるのは、契約者と被保険者、その家族です。利用者の声の中には、相談することで精神的な不安が消えたなどの好評価なものがあります。無料なので、SOMPOひまわり生命の保険に加入した際は、利用してみてください。

ここでは、「こども保険」のデメリットとして、次の3点を紹介します。

1. 返戻率が低く抑えられている
2. 入院保障が付与されない
3. 契約可能年齢の上限が低く設定されている

残念ながら、「こども保険」は返戻率が低くなっています。その理由として考えられるのが、次の3点です。

1. 契約者に万が一のことがあったときの保険料払込免除がある
2. 子どもが亡くなったときの死亡保険金がある
3. 成長祝金がこまめに支払われる

保障内容が充実しているということは、保険料も高くなることを示しています。もともとの保障内容に保険料払込免除や子どもの死亡保険金がある場合は、あらかじめ保険料が高く設定されている可能性が高いでしょう。

とはいえ「こども保険」の返戻率が低い最大の原因は、成長祝金の支払い回数の多さにあると思われます。返戻率は、保険金の受け取りを遅くすればするほど返戻率が高くなる傾向にあるからです。「こども保険」の成長祝金は、早ければ6歳から受け取りが始まるので、返戻率が低くなっていると予測できます。

「こども保険」には、子どもの死亡保険金はついていますが、入院保障や手術保障などの医療保障は付与されていません。先ほどお伝えしたように「こども保険」は他の学資保険に比べて返戻率が低いですが、返戻率が低い学資保険は医療保障などが充実している傾向にあります。

しかし、「こども保険」の場合は、子どもの死亡保険金しかないのです。そのため「こども保険」は、死亡や高度障害など、万が一の保障に特化した学資保険と言えるでしょう。

「こども保険」の最後のデメリットは、契約者の契約可能年齢の上限が低く設定されていることです。「こども保険」のメリットでお伝えしたように、被保険者である子どもの契約可能年齢は幅が広く、最高で15歳まで契約ができます。

その一方で契約者年齢は、他の学資保険と比較しても低くなっています。契約者年齢の幅は、契約する保険期間によって、次の表のように異なります。ちなみに、他の多くの学資保険では契約可能年齢の上限が、70〜80歳くらいであることを念頭においてください。

15歳満期でこそ70歳まで加入可能で、平均的な上限です。しかし22歳満期にいたっては、契約者年齢が55歳までと他の学資保険よりもかなり低い上限です。

ここまで紹介した「こども保険」のメリット・デメリットをまとめると、「こども保険」は次のような特徴をもつ学資保険です。

• 成長祝金をこまめに受け取れる
• 返戻率が低く貯蓄よりも万が一の保障に優れている
• 子どもの年齢が高くても加入しやすい

以上のことをふまえると、「こども保険」は次のような人におすすめです。

• 子どもの進学に合わせて保険金を受け取りたい
• 契約者や子どもの万が一に備えたい
• 子どもの年齢がすでに高く学資保険の加入をあきらめかけていた

「こども保険」では、子どもの進学や成人といった、まとまった資金が必要な節目に必ず保険金を受け取ります。その資金を必ず準備したい方には、「こども保険」はうってつけですよ。

他の学資保険の被保険者の加入可能年齢は0〜6歳がほとんどである一方で、「こども保険」では最高15歳まで加入できます。子どもの年齢が理由で「加入できる学資保険がない！」と、あきらめかけていた人にも門戸が広く開かれている保険です。

そのため、学資保険に次のようなものを求めている方には、「こども保険」は向きません。

1. 高い返戻率
2. 高い契約者の契約加入年齢
3. 医療保障

「こども保険」の返戻率はほぼ確実に、100％を割ります。つまり、高い確率で支払った保険料よりも受け取った保険金の方が少ないのです。また55歳以上の方は、子どもの年齢が22歳までの保険期間プランを選べません。

「こども保険」には、次のような口コミ・評判がありました。

では、最後に「こども保険」の保険期間や保険金額などから、どれくらいの保険料、返戻率になるかのシミュレーションを確認していきましょう。A型とB型に分けて紹介します。

「こども保険」のA型に加入したときのシミュレーションを、次の条件で行ってみましょう。

• 基準保険金額：100万円
• 保険期間：22歳満期
• 契約者年齢：25歳
• 契約者の性別：男性
• 被保険者年齢：0歳

すると、次のような保険料、返戻率となります。

• 毎月払込保険料：10,487円
• 総額保険料総額：2,768,568円
• 総額受取保険金：200万円
• 返戻率：約72％

B型では、次の条件でシミュレーションを行います。

• 保険プラン：4(基準保険金額：100万円/保険期間：22歳満期)
• 契約者年齢：25歳
• 契約者の性別：男性
• 被保険者年齢：0歳

保険料、返戻率は、次のようになります。

• 毎月払込保険料：8,407円
• 総額保険料総額：2,219,448円
• 総額受取保険金：200万円
• 返戻率：約90％

「こども保険」は、万が一の保障に優れており、安心感のある学資保険です。また子どもの成長に合わせこまめに祝金を受け取れるため、節目に合わせてまとまった資金を準備したい方におすすめです。

とはいえ、「こども保険」への加入を迷っている、あるいは自身の状況に最適な学資保険はどれなのか知りたいという場合には保険のプロに相談をしてみてください。家計状況や家庭の教育方針など、総合的な観点からアドバイスをもらえるでしょう。

最後に、本記事の内容をまとめますので、ご確認ください。

• 「こども保険」とは、SOMPOひまわり生命保険が販売している学資保険。
• 「こども保険」のA型(対面販売プラン)とB型(通信販売プラン)の違いは、「こども死亡保険金・お見舞金・養育年金の有無」「保険期間の種類」「契約できる契約者・被保険者年齢」。
• 「こども保険」のメリットは「見舞金/養育年金のシステムが採用されている」「加入年齢の上限が比較的高めに設定されている」「基準保険金の額を柔軟に設定できる」「22歳で保険期間が満了するプランも存在する」「6歳から数回に分けて成長祝い金を受け取れる」「子供の死亡保険金が支給される」「運用益が出ると配当金が支払われる」「クレジットカード払いに対応している」「健康状態は告知書による申告で済む」「SOMPO 健康・生活サポートサービスを利用できる」ことなど。
• 「こども保険」のデメリットは、「返戻率が低く抑えられている」「入院保障が付与されない」「契約可能年齢の上限が低く設定されている」ことなど。
• 「こども保険」がおすすめなのは、「子どもの進学に合わせて保険金を受け取りたい人」「契約者や子どもの万が一に備えたい人」「子どもの年齢がすでに高く学資保険の加入をあきらめかけていた人」など。
• 「こども保険」は学資保険に「高い返戻率」「高い契約者の契約加入年齢」「医療保障」を求めている人には向かいない。

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