【FP監修】アクサ生命のユニットリンクは払済にしても大丈夫?メリットやデメリットを専門家が解説!

変額保険アクサ生命2022.07.25 公開 | 2023/03/09 更新

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フランスに本社を置く世界最大手の保険会社であるAXA生命。
今回は、アクサ生命の中でも人気である変額保険「ユニットリンク」について多く問い合わせが寄せられる「払済にしてしまってもいいの?」という疑問に対して、専門家がわかりやすく解説していきます!

そもそも変額保険ってどんなもの?

老後2,000万円問題などを背景に、老後資金に対して不安を抱える方が増えている中で、資産形成の手段のひとつとして注目を浴びている生命保険の一種です。

  • 定額保険:万が一の際に受け取る保険金や、解約時に受け取る返戻金の額が定まっている
  • 変額保険:お客様が支払った保険料を株式や債券を中心に運用し、運用実績によって保険金や解約返戻金等が増減する

また、定額保険とは異なり、保険会社は特別勘定で運用を行います。

特別勘定とは、運用実績に応じて給付が変動するタイプで、資産を他の保険種類とは区別して管理・運用が行われる勘定です。

一般勘定とは、運用実績に関わらず、一定の給付が保障されます。

(参照:AXA生命

 

変額保険にはどんな種類がある?

①終身タイプ

終身タイプの特徴としては、

  • 保障が一生涯続くこと
  • 保険料の払込期間は終身払いや一時払い、短期払いなど選択可能

ということです。

保険金については、契約時に定めた基本保険金の部分は最低保証されます

解約返戻金については、保証がないため運用の結果によって増減します。

そのため変額終身保険では、解約返戻金額が運用結果によって大きく左右されるため、元本割れのリスクがあることに注意が必要です。

一方で死亡保険としてだけみれば基本保険金の最低保証がある為、

安い保険料で一生涯の死亡保障を持ちたい!

というようなニーズで加入をする場合は一般的なものよりもメリットを感じやすいでしょう。

 

②養老タイプ(有期型)

上記の終身タイプと大きく違う点としては、満期保険金が発生することです。

契約期間が定められているため、満期時には満期保険金を受け取ることができますが、満期保険金には死亡保険金と違って最低保証がないため、運用の結果によって元本割れのリスクがあります。

養老タイプ(有期型)は、終身タイプと比較して死亡保険金額が低めに設定されていることが多いため貯蓄性の高いタイプと言えるでしょう。

 

③年金タイプ

最大の特徴としては、死亡保険金等が終身や養老と比較して低く設定されていることです。

一般的には積立金額と同等、もしくはわずかに増える程度となります。

貯蓄性を高めているためつみたてNISAなどと比較されることが多いですが、保障や積み立て年数等、全く違うので分けて考えましょう。

また、個人年金保険料控除の対象ではなく、一般生命保険料控除の対象となることに注意が必要です。

ユニットリンクの特徴について

ユニットリンクの保障内容について

被保険者に万が一が発生して、死亡や高度障害状態になった際には保険金を受け取ることができます。

また、その保険金は基本保険金変動保険金に分けられます。

  • 基本保険金:契約時に定めた保険金額であり、運用結果に関わらず保証されています。
  • 変動保険金:運用結果が好調であった場合、基本保険金額を上回って受け取ることが出来る保険金です。

 

ユニットリンクを活用した資産形成について

ユニットリンクでは満期を迎えると満期保険金を受け取ることができます。

また、途中で解約をして解約返戻金を受け取ることも可能です。

一方で満期保険金と解約返戻金は運用の結果によって増減をし、最低保証もありません。

つまり運用結果によって、払込保険料を上回ることもあれば、下回ることもある点で注意が必要です。

ユニットリンクで選択できるファンドの中には、非常に運用成績が良く、年率10%超のファンドも存在します。

しかし、あくまで過去の運用実績であり将来を保証するわけではないので、しっかりとアドバイザーと話し合いながらご自身のリスク許容度にあわせてプランニングしていくことが重要です。

変額保険の短期払いと長期払いの違いについて

短期払いとは

短期払いとは、保険期間に対して短い期間で保険料の払い込みを終えることをいいます。

大まかな考え方としては払済保険への変更も、短期払いと似た性質を持ちます。

短期払い(3年~10年)で設計すると、

  • 保障を重視する方の場合、払込保険料が少なくなりメリットがある
  • 貯蓄を重視する方にとっては、ドルコスト平均法の効力が弱まるのでリスクが高まる

その為、どちらを重視をするのか、また保険加入の目的は何かを明確にしておく必要があります。

 

長期払いとは

長期払いとは、長期間に渡って保険料を支払っていく保険設計です。

変額保険に関しては20年以上の長期払いのほうが、長い時間をかけてドルコスト平均法を使い運用することができる為、元本既存リスクを低減させることが可能です。

 

ユニットリンクに解約控除はある?

ユニットリンクも10年未満の解約に対しては、解約控除がかかってしまいます

基本的には、生命保険を解約をした場合、場合によって解約返戻金を受け取れますが、保険料の支払い期間が短い場合、解約の手数料という形で解約返戻金から解約控除金を差し引かれることがあります。

例えば、ユニットリンクの場合

費用・・・積立金に対する解約控除額と危険保険金に対する解約控除額の合計額

解約が10年未満の場合、経過年数に応じて、積立金額に対する解約控除額(10%~1%)と危険保険金対する解約控除額(0.5%~0.05%)の合計額を解約日の翌営業日の積立金額から控除します

と記載があります。

その為、通常の手数料の他に上記の手数料を支払わなければいけなくなってしまいます。

変額保険やユニットリンクに限らず、保険は長期で継続をしていくことが前提にある商品なので、仕組みを理解をし、継続できる保険料で契約することが大切になります。

 

ユニットリンクの払済ってどうなの?

払済みの適用条件

払済み保険への変更は、保険金額が減額となる代わりに、以降の保険料の支払いをストップできる制度です。

ユニットリンクでもこの制度を利用することができます。

払済み後は、契約当初の基本保険金とは異なり、変更日前日の払い戻し金などに基づいて計算をする為、運用結果によって増減することになります。

また、10年未満の払済保険への変更の場合も解約控除額が発生するため、想定外のコストには注意が必要になります。

 

払済みにした場合のメリット

保険料の払い込みが難しくなった場合に、払済みにすることによって、保険料の負担を軽減することができます。

また、保険種類・保障内容の見直しをしたい時などにも活用することができます。

ユニットリンクの場合は、払い済み後も特別勘定での運用を継続するため、払い込みを終えて放置しておいても積立金額が増加していく可能性もあります。

 

まとめ

ユニットリンクに限らず多くの変額保険は保障と資産形成の役割を大いに果たしてくれる商品です。

しかし、一般的な保険商品とは違い、理解すべきリスクがあることも事実です。

何を目的として加入するのか、どういった活用方法があるのかで、目的別に分ける必要があります。

その為、信頼できるFPと共に検討し、加入することが大切になります。

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