【FP監修】アクサ生命の変額保険「ユニットリンク」は学資の代わりになる?向いている人を分かりやすく解説!
世界最大手の保険会社として知られるAXA生命。
その中でもユニットリンクという変額保険は知名度も高い保険商品です。
そんなユニットリンクは学資保険の代替として活用することが可能なのでしょうか?
専門家が解説していきます。
記事監修者
ファイナンシャルプランナー
柴田 秀樹
アクサ生命 ユニットリンクとは
アクサ生命のユニットリンクとは、変額保険というものに分類されます。
変額保険とは、預け入れた保険料の一部が投資信託などの運用商品で運用されるものです。
加入した瞬間から大きな保障を持つことができ、もし万が一の事が起きなかった場合は、運用の実績に応じて払込金額より増えて受け取ることを期待できる保険です。
では、詳しく見ていきましょう。
ユニットリンクの保障内容
ユニットリンクは主に、死亡、高度障害時に保険金として大きな金額が受け取れます。
ただし、高度障害については国が定める障害1級クラスなので、かなり重度な障害を背負ってしまった時に限定されます。
一方でユニットリンクには「ユニットリンク介護+」という別商品があります。
これは、死亡・高度障害に加えて、介護状態や認知症などになってしまった時も一時金が受け取れるものです。
運用の効率は若干下がりますが、とても安心感の強い保障内容となっています。
ユニットリンクのメリットはなに?
資産を分散できる
ユニットリンクの運用は、全10ファンドの中で投資先ファンドやその配分を契約者が自由に決められます。
また、今後の情勢を加味しながら好きなタイミングでそれらを入れ替えたり、配分を変えることも可能です。
ご自身のリスク許容度に応じた投資先の選定を心がけましょう。
生命保険料控除
保険料を払っていると、生命保険料控除が使えます。
これは、運用実績に関わらず、払い込んだ保険料に応じて所得金額を下げることができます。
例えば、年間8万円以上払い込んでいる方の場合、4万円の所得控除になります。
仮に年収500万円の方の場合、所得税だけでも約1万2,000円の税還付が期待できます。
これだけでも、かなりのメリットと言えるのではないでしょうか。
運用実績によってリターンが見込める
ユニットリンクの特別勘定内での運用実績によって、かなりのリターンが見込めます。
例えば、
30歳男性が子供の学費の積立のために加入
年間平均利回りが6%で推移した場合
子供が大学入学時の18歳の時(加入から18年後)
返戻率:132.6%
仮に毎月1万5,000円(児童手当の金額)ほど預け入れると、18年後には約429万円ほど返ってくることになります。
平均の私立文系4年制大学の学費は約500万円ほどなので、かなり大きな効果がありそうですね。
日本の銀行の金利が0.001%、個人向け国債でも0.05%の時代にこれだけ増えるのはかなり魅力的なのではないでしょうか。
ユニットリンクのデメリット
元本保証ではない
先程は6%で運用が続いた場合を仮定しましたが、資産の投資先によっては元本を下回るリスクもあります。
もし、本当に学費が必要になったタイミングで、株価が急落してしまうということも考えられます。
なるべくリスクを回避し、賢く投資をする方法もあるので、パフォーマンス良く学費を用意したいという方は是非FPに相談してみてください。
10年未満の解約には注意
保険の共通のデメリットは短期解約です。
加入した序盤は、運用に回る金額よりも、保障を確保する金額の比率が大きくなるため、短期で解約してしまうと、払込金額を大きく割ってしまう可能性があります。
また、解約控除というものがあります。
これは10年以内の解約の場合、ペナルティとして手数料を払わなくてはならないということです。
そのため、長期資産形成として、しっかり10年以上は続けられる金額設定をしましょう。
ユニットリンクは学資保険の代わりになるの?
このようにユニットリンクは資産形成の手段のひとつとして非常に有効ですが、学資保険の代わりとして活用することが可能なのでしょうか?
メリット・デメリットの両面で考察していきます。
学資保険として加入するメリット
万が一の保障がある
生活を支える方に万が一があって、そのせいでお子様に教育を受けさせてあげられなくなったら、親としては絶対に避けたいですよね。
ユニットリンクでしたら、30代男性、掛金毎月1万円で約690万円ほどの保障を持つことができます。
万が一があったとしても、このお金で子どもを大学へ通わせることが出来ると思います。
運用ができる
学費は多くの場合10年以上先に必要になると思います。
時間が使えるのは運用においても大きなメリットになるので、かなりの可能性で払込金額より増えて受け取ることができます。
時間を使った資産運用の効果もありますね。
学資保険として加入するデメリット
元本割れのリスク
万が一、入学のタイミングなどに株式相場で大きな動きがあって当該ファンドが大暴落した場合、想定していた学費を用意できないケースもあります。
ご自身のリスク許容度に応じて、出口に向けてリバランス等も行いながら計画的に準備を行えばリスクを極小化することは可能ですが、専門家などとプランニングしながら準備することが重要です。
まとめ
万が一の時の保障を持ちながら、リスク許容度に応じた運用ができるので、万が一があってもなくても、お子さんをしっかり大学まで通わせることが出来そうですね。
正しく持つことができれば、かなり有効な手段だと言えます。
ただ、リスクもあるので、しっかりFPと相談のうえ加入を検討してみてください。
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