【FP監修】マニュライフ生命の「こだわり個人年金」って実際どう?特徴や返戻率を専門家がわかりやすく解説!
(公財)生命保険文化センターの調査(平成28年度)では、約6割以上の方が老後資金準備をしていると言われています。
マニュライフ生命の「こだわり個人年金」は、個人年金の中でも外貨建てで運用出来ることから利回りが高く非常に人気の商品です。
今回はマニュライフ生命の「こだわり個人年金」の特徴を具体的に解説していきます。
記事監修者
株式会社ファーストパートナーズ
本所宏章
外貨建て個人年金保険とは
外貨建て個人年金保険とは、老後の資金を目的に外貨建てで積み立てていく保険商品です。
万が一の保障は少ないが資産形成に適している
「保険」ではありますが、万が一の時、基本的には払込金額と同等程度の金額しか受け取ることは出来ません。
しかし、長期で保有することで、銀行預金よりも大きく増やすことが期待できます。
保険料控除の対象となるため税軽減効果がある
また個人年金保険は、保険料控除の対象になるため、税対策に繋がるというメリットがあります。
節税をしながら長期で運用できる商品ということですね。
こだわり個人年金とは
こだわり個人年金とは、マニュライフ生命の外貨建て個人年金です。
米ドルもしくは豪ドルの二通貨から選択が可能です。
保有期間中、アメリカ、もしくはオーストラリアの情勢に合わせて毎月利率が変動する“利率変動型”という仕組みをとっております。
しかし、積立利率1.5%は最低保証されていますので、どれだけ米、豪が低金利になろうと、1.5%は保険会社が保証してくれます。
また、最低1万円/月から積み立てをすることが可能です。
積立開始10年経過後であれば、積み立てを一時的に止めたり、また再開したりと、家計の変化にも対応できる仕組みもあります。
こだわり個人年金の特徴
まず大きな特徴の一つが、外貨建て個人年金の中で有数の個人年金保険料控除が使える商品です。
※2022年7月現在、日本で2商品しかありません。
また、こだわり個人年金は外貨で運用する商品ですが、支払いは毎月日本円で固定されております。
なので、ドルコスト平均法という投資手法を活用することができます。
ドルコスト平均法について
ドルコスト平均法とは一括で保険料を支払うのではなく、平準化して保険料を支払うことで、平均購入単価を下げる効果がある投資方法です。
平準化して支払うことにより、円高ドル安時には多くのドルを購入でき、逆に円安ドル高時には少なく購入することになります。
一括で購入した場合は購入時の為替レートがとても大事になってきますが、この仕組みを使うことでそのリスクを大きく軽減支えることができます。
こだわり個人年金の返戻率の推移
返戻率
返戻率とは、お客様が保険会社に預けた保険料の総額に対して、解約時に受け取れる金額(解約返戻金)の倍率です。
- 総払込金額:1,000万円
- 解約返戻金:1,500万円
の場合、返戻率は150%となります。
返戻率のシミュレーション
実際に返戻率のシミュレーションを見てみましょう。
(例)
契約時年齢:30歳
払込期間:35年間(65歳まで)
保険料:20,000円/月
契約通貨:米ドル
為替レート:1ドル=109.73円
※年1.5%(最低保証)が30年間継続した場合を想定してシミュレーション
経過年数 | 総払込保険料 | 解約返戻金額 | 解約返戻率 |
---|---|---|---|
5年 | 120万円 | 82万円 | 68.7% |
10年 | 240万円 | 223万円 | 92.9% |
15年 | 360万円 | 355万円 | 98.6% |
20年 | 480万円 | 495万円 | 103.2% |
25年 | 600万円 | 643万円 | 107.3% |
30年 | 720万円 | 800万円 | 111.2% |
上記の表を見ると15年以内の解約の場合、支払った金額に対して受け取れる金額が下回る可能性が高くなります。
個人年金は中長期的に運用することが前提の金融商品なので、継続が可能な範囲で加入することが重要です。
為替レートによる影響は?
こだわり個人年金は外貨で運用するため、為替レートの影響を受けます。
しかし、為替取引などのように、購入→売却を繰り返す短期トレードではありません。
中長期に渡って保険料を支払い、受け取る際も中長期に渡って受け取っていくことを想定するため、適用為替レートは平準化されて為替の影響は低く抑えられています。
また、先ほどお話した「ドルコスト平均法」を活用できるので、為替の変動が味方になるケースもあります。
一般的な為替取引や外貨建ての取引とは異なるため、しっかりとアドバイザーの相談を聞きながら検討を進めることが重要です。
返戻率が100%超えるのは何年後?
では、返戻率が100%を超えるタイミングいつなのでしょうか?
上記の表の通り、積立年数が20年を超えると返戻率が100%を超える可能性が高くなります。
しかし、契約時の年齢、為替レートの変動、適応金利の変動等、様々な条件によって前後しますので、是非一度、ご自身の条件でシュミレーションを作ってもらい確認してみましょう。
外貨建て個人年金は貯蓄より効率がいい?
昨今、日本ではマイナス金利が適用されて、歴史上まれにみる低金利です。
銀行の普通預金金利は0.001%と非常に低く、銀行での貯蓄を行うのは効率が悪いのが現状です。
そのため、外貨建て個人年金を活用して貯蓄を行った方が、銀行預金よりも遥かに効率がいいのではないでしょうか。
メリットとデメリットのまとめ
こだわり個人年金の特徴をまとめると、以下のようになります。
- 外貨建てで運用が出来るため、効率よく資産形成が出来る。
- 個人年金保険料控除を活用して、節税効果がある。
- ドルコスト平均法によって為替リスクを抑えることが出来る。
- 短期解約や為替レート次第では元本割れを起こす可能性がある。
これらのメリット・デメリットしっかり理解した上で、将来の資産形成の手段の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
また、ご自身に一番合う保険や保険の選び方が分からない方も少なくないでしょう。
その場合は、まずは保険のプロに相談することで、後悔のない満足のいく商品を選ぶことをお勧めします。
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