【FP監修】明治安田生命のエブリバディプラスってどう?評判・口コミやコロナの影響まで専門家がわかりやすく解説!
一時払いの外貨建て保険として著名な明治安田生命の「エブリバディプラス」。
「一時払いの外貨建て保険ってリスクが高そう」「おすすめされたけど実際どうなの?」という方々に対して、本記事では専門家が詳しく解説しています。
特徴を理解することで、ご自身に適した保険を選ぶ一助になるでしょう。
記事監修者
ファイナンシャルプランナー
柴田 秀樹
エブリバディプラスの特徴・メリットについて
まずはエブリバディプラスとはどういった商品であるかを見ていきましょう。
正式名称は、5年ごと利差配当つき利率変動型一時払特別終身保険(指定通貨建)と言いますが、少しややこしく感じてしまいますよね。
ここから特徴ごとにわけて解説していきますのでご安心ください!
①保険料の支払いは最初の一回だけ
エブリバディプラスは一生涯の死亡保障がある終身保険です。
終身保険というと、毎月支払いをして一定期間経過後からは支払いがなくなるというタイプをイメージされる方も多いと思います。
しかし、このエブリバディプラスは一時払といって加入時に一括で保険料を納め、その後の支払いは一切必要ないタイプの終身保険です。
また、保険料を払い込む際の通貨は日本円でも、米ドルなどの指定通貨でもどちらでも構いません。
②金利の高い外貨で運用されるため利率が高い
そしてこの商品の一番の特徴ともいえるのが、“外貨”で運用しているところです。
皆さんもご存じの通り、今の円建ての生命保険は各社平均で約0.25 %と利率が低く、将来の資産形成としては不向きなものがほとんどです。
これは、マイナス金利政策を継続している日本国債をもとに運用が行われているためです。
そんな中、エブリバディプラスは米ドルもしくは豪ドルといった外貨で運用しているため、日本円建てと比較しても高い予定利率が適用されています。
参考までに2022年11月時点の予定利率をみると
指定通貨 | 被保険者の契約年齢 | 予定利率 |
---|---|---|
米ドル | 18歳~75歳 | 5.59% |
米ドル | 76歳~85歳 | 5.53% |
豪ドル | 18歳~75歳 | 4.93% |
豪ドル | 76歳~85歳 | 4.81% |
となっており、この予定利率は契約日から10年間適用されるため資産運用や資産形成の土台として、安定的な運用が期待できるのではないでしょうか。
予定利率に関しては毎月2回更新されるため、下記リンクから随時チェックしていきましょう!
③万一の際は家族にしっかりとお金を残せる
エブリバディプラスは、かんたんな職業告知で加入が可能ですが、契約日から5年後に死亡保険金が増加することも特徴です。
契約日から5年間を第一保険期間と呼び、この期間は指定通貨建てで基本保険金額が最低保証されています。
加えて契約日から10年経過時には予定利率の更新があり、最低保証予定利率である0.5%を上回った場合には死亡保険金がさらに増加します。
④運用成果は円建てで自動的に確保することが出来る
あらかじめ目標値を設定し、契約日から1年経過後以降、明治安田生命が目標値への到達状況を毎営業日確認してくれます。
解約返戻金が目標値に到達している場合には、自動的に円建ての終身保険へ移行するため、細かく状況をチェックしなくても運用の成果を確保できることが魅力です。
目標値は最低が105 %で、110 %からは10 %単位で最大200 %までの目標を設定することができます。
外貨建て保険の特徴について解説
つぎに、外貨建て保険とはどのようなものであるかをお伝えしていきます。
外貨建て保険の特徴は大きく分けて以下の2つがあります。
- 積立利率が高い
- 保障を持ちながら老後の資産形成ができる
①積立利率が高い
まず一つ目は、前述のとおり積立利率が円建ての生命保険と比較して高いため一定期間経過後の解約返戻金に大きな差が出ます。
このことから昨今では円建ての生命保険よりも外貨建て保険の需要が増してきています。
②保障を持ちながら老後の資産形成ができる
二つ目は、①に共通して言えることですが、この解約返戻金の差を活かして老後の資産形成に活用することもできるということです。
今日、人生100年時代という言葉をよく耳にすると思います。
そこで年金に対する漠然とした不安から個人年金保険に加入されている方も多いのではないでしょうか。
ただ、個人年金保険も円建ての生命保険と同じく日本国債をもとに運用されていることがほとんどです。
そのため最近では利率が低く銀行預金と比較しても大きな差がないと思います。
外貨建て保険は、日本より金利の高い外国債をもとに運用されているため、老後に大きく増えており、一部を解約しながら年金の一部として流用することも可能です。
エブリバディプラスの把握しておくべきリスクについて
①為替リスク
外貨建て保険であるため、“契約時の為替レート”と“死亡保険金や解約返戻金の受取り時の為替レート”に差が生じることがあります。
この為替レートに差によって、払い込んだ保険料より受取り時の金額の方が少なくなる可能性があります。
逆もしかりで、受取時にドル高円安が進行していた場合には、為替によって差益を得る可能性もあります。
②金利変動(市場調整)リスク
金利変動リスクとは、保険を途中で解約した場合の解約返戻金の金額がその時の市場金利によって増減する仕組みのことです。
契約時の金利よりも解約時の金利の方が低かった場合は解約返戻金が増加し、契約時の金利よりも解約時の金利の方が高かった場合には解約返戻金が減少します。
エブリバディプラスでは、市場価格調整の非適用期間が設けられており、原則として契約日から10年単位で非適用期間が訪れます。
このようなタイミングを逃さずに契約のメンテナンスをしっかりと行っていくことが重要となります。
エブリバディプラスの加入時に注意すべき点や、コロナの影響は?
①為替の影響を受ける
あくまでも指定通貨建てで保障されるため、その時の為替の影響次第では払い込んだ金額よりも受け取る金額が少なくなる可能性があります。
現在は指定通貨である米ドルや豪ドルには高金利が適用されており、金利差によって円安傾向が進んでいます。
構造的な円安は、外貨建て保険を保有するメリットが増加していきますが、経済情勢は日々刻々と変化するため、専門家などと相談をしながらしっかりと検討することが重要です。
②短期での解約は良くない
保険商品全般にあてはまることですが、短期での解約では払い込んだ保険料よりも返戻金が少ない場合がほとんどです。
あくまで中長期の資産運用を目的として加入すべき商品であることを今一度理解しましょう。
③契約時の適用利率を把握しよう
また、契約時の利率(毎月1日、16日に更新)が契約から10年間適用されるため契約するタイミングが重要になります。
昨今では新型コロナの影響で、海外の金利も大きく変動しています。
それによって死亡保険金の額が変わったり、積立金の増加率が変わったりするので加入のタイミングをよく考えた方が良いでしょう。
エブリバディプラスの口コミ・評判について
実際のお客様から寄せられた評判をご紹介いたします。
〇最低保証があるので安心ですが、現在順調に保証額が増えています。また、為替リスクなどのデメリット の部分も担当の方が包み隠さずきちんと説明してくれたので好感が持てます。(50代女性)
〇エブリバディプラスは他社と比較して最低利率が低いものの最低保証設定がされているため外貨や運用といったことに不安を抱かれているような方も気軽に始められる商品だと思います。(40代男性)
エブリバディプラスに向いている人はどんな人?
最低限の生活必要資金を抜いて考えた時に手元に大きなキャッシュがあり、長期的(10年以上)な目線で増やしていきたい方や銀行の定期預金は金利が低いと悩まれている方にはお勧めです。
また、前述のとおりで保険に加入したいが年齢が高く健康状態を心配されている方や相続税対策を考えられている方も、一度あらゆる観点からアドバイスが可能なFPなどの専門家にご相談されることをお勧めします。
「まずは気軽にお金のことを相談してみたい!」という方にお勧めなのが、MoneypediaのオンラインFP相談サービスです。
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まずは一度、ご相談されてみてはいかがでしょうか。