【FP監修】第一フロンティア生命のプレミアカレンシー3ってどう? 評判や為替リスクについてわかりやすく解説!

第一フロンティア生命から発売されている一時払いの年金保険「プレミアカレンシー3」
人気のある保険ですが、他の商品と比較すると悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、リスクやプランの選択も踏まえて第一フロンティア生命のプレミアカレンシー3を専門家が徹底解説します。
ぜひご参考にして下さい!
記事監修者

株式会社ファーストパートナーズ
本所宏章
プレミアカレンシー3の特徴について
特徴① 一時払いタイプのの個人年金保険
個人年金というと、若いときからコツコツと積立をしていき将来時点で貯まったお金を受取っていくというイメージが強いかもしれません。
このような個人年金保険を平準払いというのに対して、プレミアカレンシー3は一括で保険料を払うタイプの個人年金保険です。
そのため
ある程度まとまった資金を効率的に運用したい
というような目的を持つ方に向いています。
特徴② 3つの通貨から選択できる
お客様の希望に応じて、プレミアカレンシーの運用通貨は
- 米ドル
- 豪ドル
- 日本円
のいずれかを選択することができます。
どの通貨を選ぶかによって運用の結果やリスクは異なっていきます。
- 為替リスクを許容して高金利で運用したい→米ドル・豪ドル
- 為替リスクを排除して低金利で安定運用したい→日本円
というように、資金使途や加入目的をプランナーと相談をしながら決めていくことが重要です。
③3つのプランから選択できる
プレミアカレンシー3の大きな特徴として、3つのプランから目的に応じて選択することが可能です。
次の項目でそれぞれのプランについて詳しく見ていきましょう!
プレミアカレンシーの3つのプランについて専門家が解説!
プラン①基本プラン
基本プランの特徴としては
- 外貨の確定利回りで増やす
- 増えたら日本円で確保する
という点です。
ステップ1:日本円より高い金利を期待して運用
運用する通貨を米ドルか豪ドル、運用期間を3年・5年・6年・10年から選択します。
その上で、円換算での目標値を105%または110%~200%の10%刻みで設定します。
例)一時払い保険料1,000万円 × 目標値110% = 目標金額1,000万円
※日本円も選択可能ですが、目標値の設定は不可、運用期間も5年・10年・15年・20年となります。
ステップ2:為替チェックはおまかせで
ご契約から3か月経過以降、目標値への到達状況を自動で判定してくれます。
目標値に使用するのは、円換算での解約返戻金額であるためご自身で為替レートを計算する必要がありません。
また、目標値は契約期間中に何度でも変更可能であるため、プランナーと相談しながら契約のメンテナンスをすることも可能です。
ステップ3:しっかり増えたら日本円で利益を確保
無事に目標値に到達した場合、自動的に日本円で運用成果を確保し、日本円建ての終身保険へ移行してくれます。
移行後には目的に応じて
- 円建ての終身保険としてそのまま保有
- 解約もしくは減額をして、日本円で解約返戻金を受け取る
- 終身保険に変更して、年金で受け取っていく
という選択が可能です。
基本プランで注意したいこと
目標値に到達出来なかった場合でも、ご契約時に確定した、運用通貨での年金原資額を受け取ることが出来ます。
また運用期間中に被保険者が亡くなってしまった場合、その時点における積立金額・解約返戻金額・基本保険金額のいずれか大きい金額を死亡給付金として受け取れることが可能です。
このような細かい取扱いについては専門用語や見るべき数値が難しいため、必ずプランナーや専門家と相談したうえで検討しましょう。
プラン② 満期重視プラン(死亡給付割合100%)
「早く受け取りたい」や「万が一に備えたい」というよりも「満期時の受取額を大きくしたい!」という方におすすめなのが満期重視プランです。
特徴としては、設定した運用期間中の死亡給付金額と解約返戻金額を一時払い保険料と同額まで抑えることによって、満期時での受取額を基本プランよりも大きくすることが可能です。
一方で、運用期間中はあくまでも一時払い保険料と同額までしか受け取れない為、想定外の中途解約や死亡給付が発生した場合には基本プランよりも受取額が減少していまいます。
ステップ1:運用する通貨を決める
円より高い金利が期待できる米ドルか豪ドル、もしくは為替リスクのない日本円から選択します。
ステップ2:お金を使う時期を決める
米ドルと豪ドルでは3年・5年・6年・10年
日本円では5年・10年・15年・20年
から選択が可能です。
プラン③ 満期重視プラン(死亡給付割合50%)
②の満期重視プラン(死亡給付割合100%)よりも、更に満期時の受取額を大きくしたい方におすすめなのが満期重視プラン(死亡給付割合50%)です。
②の満期重視プランでは運用期間中の死亡給付金と解約返戻金が一時払い保険料と同額まで抑えられていました。
このプランでは一時払い保険料の50%まで抑制することにより、満期時の受取額をさらに大きくしています。
あなたにはどのようなプランが最適なのか、また満期時の受取額はプランによってどの程度かわるかなど、具体的なシミュレーションはFPなどの専門家と相談して聞いてみることがおすすめです。
プレミアカレンシー3のメリットは?
メリット①多種多様なニーズに応えられる
2019年10月より販売開始になった、プレミアカレンシー3ですが、プレミアカレンシー・プラス2をリニューアルした商品になります。
強みとしては、従来型の基本プランに加えて、人生100年時代に備える為に、満期重視プランも加わり
「万が一に備えるよりも長生きに備えたい」
というニーズにも応えることができるようになりました。
そして、指定をする通貨に為替リスクのない円を導入するなど、多種多様なニーズに応えることができるといった大きな強みがあります。
メリット②終身年金受取が可能
満期時には運用を継続するか、満期金を受け取るかを選択することが可能ですが、受け取り方の1つに終身年金受取というものがあります。
これは、被保険者が存命なかぎり一生涯に渡って年金として受け取っていくことが出来る方法であり、人生100年時代に即した優れた設計であると言えます。
メリット③トップクラスの積立利率
他社の類似商品と比較してトップクラスの積立利率であることも加入の際に、大きなポイントとなるでしょう。
2023年4月現在
据置期間10年の積立利率:米ドル建て4.03%・豪ドル建てで3.73%
プレミアカレンシー3のデメリットは?
米ドルや豪ドルなどの外貨で運用をする保険には為替リスクがつきものです。
しかし、近年リスクをしっかりと理解せずに加入をし、トラブルになってしまうという事例も増加しています。
具体的なリスクとは下記の二つです。
デメリット① 為替変動による、元本割れのリスク
外貨建て保険における最大のデメリットは、為替相場による為替リスクと言えるでしょう。
保険金や満期保険金、返還金の受取り時に為替の相場が円高ドル安に振れると元本割れの可能性があります。
一方で執筆時点の2023年3月現在では大きく円安ドル高が進行しています。
これは円の価値が下落してドルの価値が上昇しているため、外貨での運用が効果的であったことを示しています。
このように為替変動によって資産価値が上下することを理解しなくてはいけません。
デメリット② 早期解約による、元本割れのリスク
多くの外貨建て保険は外貨ベースでは元本保証をされていますが、早期解約の場合は外貨ベースでも元本割れのリスクがあります。
基本的には、短期的ではなく、長期的な運用を前提に設計をされていることや、早期解約の場合、諸費用や運用手数料などを積立金から引かれてしまう解約控除も元本割れの原因ともいえるでしょう。
このように、外貨建て保険にリスクがつきものではあるが、全てが悪いというわけではありません。
しっかりと理解をすること、そして信頼をおける専門家と相談をしながら加入、継続をしていくことが一番大切になります。
外貨建て保険 vs 円建て保険 【利率の比較 】
近年、外貨建て保険のニーズが増えているなかで、プレミアカレンシー3も外貨建て保険の一つであります。
また、外貨建て保険と円建て保険を比較する際に、利率も大きな比較対象になると思います。
実際に、多くの方がこの利率の違いで比較し、加入をされた方も多いのではないでしょうか。
例えば、現在日本の国債はほとんど利息が付かないことから、外貨建てを勧められるケースが多く見受けられます。
生命保険の場合、円建ては良くて年利0.6%、外貨建て(米ドル建)で年利2.5%が相場ですので、増え方は明らかに差が出ることになります。(会社、保険商品、為替、情勢によって変化します)
このように、外貨建て保険と円建て保険では、利率の違いが顕著に出てきます。
評判は?本当に加入していいの?
定期預金の満期がきた際に、銀行の窓口で案内を受けて加入しました。ドル建てでの運用は初めてでしたが、しっかりと説明を聞けば理解できる商品内容であったため、納得して加入することが出来ました。(50代女性)
まとまった資金を運用したかったため、ファイナンシャルプランナーに相談したところ提案されました。ドルベースですが満期時にいくらに増えているかがわかる点がよかったです。(40代男性)
第一フロンティア生命の特徴について
第一フロンティア生命は、2006年に設立された第一生命ホールディングスの100%子会社です。
第一生命の保険商品は、第一生命の営業職員から案内を受けることが主な加入経路ですが、第一フロンティア生命の商品は銀行の窓口や保険代理店などを通じて加入することが出来ます。
保険商品のラインナップとしては、貯蓄性保険や一時払いのものを多く取り揃えていることが特徴で、老後2000万問題を皮切りに資産運用の必要性が高まっている中、注目の生命保険会社です。
社名 | 第一フロンティア生命保険株式会社 |
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本社所在地 | 東京都港区西新橋1-1-1 日比谷フォートタワー |
代表者 | 代表取締役社長 武富正夫 |
設立 | 2006年12月 |
資本金 | 1850億円(資本準備金675億円含む) |
まとめ
第一フロンティア生命から販売されているプレミアカレンシー3について解説をしてまいりましたがいかかでしたでしょうか。
個人年金保険に限らず、生命保険は中長期で続けることを前提とした金融商品であることを理解することが重要です。
そして多様な商品が販売されているため、柔軟に比較・検討できる金融機関や保険代理店で相談することをお勧めします。
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保険やライフプランをはじめとするお金のことをいつでも・気軽に・何度でも専門家に相談することが出来ます。
まずは一度、ご相談されてみてはいかがでしょうか。