【FP監修】アクサ生命の有期型変額保険「ユニット・リンク」ってどう? 専門家が仕組みをわかりやすく解説!

変額保険2022.08.13 公開 | 2023/03/25 更新

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今回は生命保険の中でも最近人気の変額保険、その中でもとくに有名なアクサ生命のユニットリンクについてご紹介します。
「変額保険って最近よく聞くけどリスクがありそう」「変額保険だとどこの商品がオススメなの?」という方は是非判断材料の一つとしてください。

アクサ生命について

アクサ生命は、1816年にフランスで創業したアクサが日本国内で展開する歴史ある保険会社です。

母体となるアクサグループは、世界57か国、1億2000万人以上の顧客を有する世界最大級の保険会社グループであり、世界の保険業界をけん引する企業と言われています。

参照:アクサ生命保険株式会社

 

変額保険について

そもそも変額保険(有期型)とは何か、仕組について分かりやすく解説します。

 

変額保険の仕組み

変額保険とは、ご契約者が払い込んだ保険料から諸費用を差し引いた金額を保険会社が投資信託等で運用し、その運用実績に応じて死亡保険金額や解約返戻金額、満期保険金額が増減する保険のことです(下図)。

そのため、一般的な円建ての生命保険と比較して投資性の高い保険商品であるのが特徴です。

また、死亡・高度障害保険金は、ご契約時に定めた保険金額(基本保険金額)が最低保証されます。

 

 

変額保険の種類

変額保険には、終身保険タイプの変額保険(終身型)と養老保険タイプの変額保険(有期型)、変額個人年金保険があります。

今回は変額保険(終身型)と変額保険(有期型)についてお話します。

”終身型”

終身型は、一生涯の保障があり、死亡・高度障害保険金額は、運用実績に応じて毎月増減します。

ただし、死亡・高度障害保険金は契約時に定めた保険金額(基本保険金額)が保証されています。

”有期型”

有期型は、満期までの保障があり、死亡・高度障害保険金額は、運用実績に応じて毎月増減します。

満期を迎えると、その時点の積み立て金額が満期保険金となり、契約者が受け取ることができます。

 

主な人気の変額保険

現在に日本で取り扱いがある主な変額保険は以下の通りです。

  1. アクサ生命:ユニットリンク
  2. ソニー生命:バリアブルライフ
  3. マニュライフ生命:こだわり変額保険
  4. 東京海上日動あんしん生命:マーケットリンク

基本的な仕組みは同じですが、商品によって若干の差があります。

どれが自分に合っているか、是非専門家に聞いて比較してみてください。

変額保険のメリット

変額保険のメリットは4つあります。

 

①運用実績に関わらず死亡保険金が最低保証される

契約時に定めた死亡・高度障害保険金額は運用実績に関わらず最低保証されています。

そのために万が一の場合には「保険」として将来のリスクに備えながら、運用実績によってはより大きなリターンを期待することができます

 

②運用期間中は課税されない

株式や債券といった他の金融商品とは異なり運用期間中に利益が発生した場合でも課税されることはありません

利益が発生した場合、通常は20.315 %の分離課税がありますが変額保険の場合は受取り時まで課税が繰り延べされるため、利益発生の都度税負担をすることなく運用することができます。

 

③インフレ対策になる

変額保険には運用実績に応じて解約返戻金や満期保険金を増減させる特徴があるため、運用の成果次第では将来受け取れるお金が増える可能性があります。

そのために近年では金利がほとんどつかない銀行預金よりも将来の物価上昇リスクに備えることができます

 

④運用先を自分で選択できる

変額保険には円建ての生命保険や近年加入する方が増えている外貨建て保険とは違い、自分で運用先を選択することができます

したがって経済情勢の変化に応じてご自身の判断で運用を行い、利益を確保することができます。

 

変額保険のデメリット

変額保険のデメリットは3つあります。

 

①元本割れのリスクがある

死亡・高度障害保険金額とは異なり満期保険金額や解約返戻金には最低保証がありません。

マイナスの運用実績が続いた場合や短期間で解約、払い済み保険への移行を行った場合には、払い込んだ保険料の総額を下回り元本割れを起こしてしまうリスクが高まります。

そのため運用は長期的な視点で考えること、直近では使う予定の無い余裕資金で支払いをすることが重要です。

運用リスクは全て自己責任になるので加入される際には注意しましょう。

 

②他の運用商品に比べコストは割高である

払い込んだ保険料を投資信託で運用しながら将来のリスクに備えるため、他の投資商品に比べ費用が掛かります。

  • 運用関係費…投資信託を管理・運用してもらうための費用や売買委託手数料などのと保険金を最低保証するための費用
  • 保険関係費…保険契約の締結・維持に必要な費用

そのため純粋に投資信託を購入するよりは運用コストは高くなります。

 

③運用実績は自己責任になる

将来の積立金額が確定しておらず、満期保険金額や解約返戻金額には最低保証が無いためリスクもリターンも契約者自身の自己責任となります。

そのためある程度の金融知識が必要になります。

資産運用初心者の方や不安のある方はプロに相談しながら行うことをお勧めします。

アクサ生命の変額保険「ユニット・リンク」(有期型)とは?

 

有期型変額保険「ユニット・リンク」の特徴

ユニット・リンクは万が一の際の保障を持ちながら同時に中長期的な視点で資産形成を行うことのできる生命保険です。

満期のタイミングはご自身のライフイベントに合わせて設定することができます。

また満期時の満期保険金額は、年金での受取りや一時金での受取り、終身保険へ移行するなど受け取り方法もその時点で選択することができます。

もしもの場合には、所定の要件をクリアすると、途中から保険料の払い込みを中止し、払戻金などを基に満期まで運用を継続する機能などもあります。

 

生命保険としての保障内容

死亡または高度障害状態になった時に、死亡・高度障害保険金が支払われます。

死亡・高度障害保険金額は、契約時に定めた保険金額か死亡・高度障害状態になった日の積立金額のどちらか大きい額です。

契約時に定めた保険金額は最低保証されます。

 

積立の保険としての貯蓄機能

保険期間満了時に、資産の運用実績に応じた満期保険金を受け取れます。

満期保険金額は保険期間満了日の積立金額になります。

資産の運用においては、業界で一番多い(2021年7月時点)10種類の投資信託から自分で選択して組合わせることができるため、老後生活の資金やお子様の教育費など様々なライフイベントに備えることができます。

特に世界的にも有名な”キャピタル・インターナショナル株式会社”を運用委託先に持ちながら積極的な運用を目指している点が魅力です。

 

 

アクサ生命の「ユニット・リンク」が向いている人・向いていない人

中長期的に継続することが難しい方や、保障は十分足りていて運用志向が強い方はお勧めできません。

生命保険の中でも大きなリターンを期待できる商品ですが、あくまでも生命保険であるため必ず保障機能があり、「保障は全く要らない」という方はNISAや投資信託、その他の金融商品を検討されることをお勧めします。

 

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