【FP監修】20代の生命保険料の平均っていくら?相場を徹底調査!
調査によると20代の生命保険加入率は60%弱であり、世代別では最も低いものの半数以上の方が加入しています。
若い方が条件も良く金額も安い、というのはご存知の方も多いかと思いますが、いざ保険を選ぼうとすると
「たくさんの商品の中から何を選んだらいいか、、」
「そもそも私にはどんな保障が必要なの?」
「同世代のみんなはいくらくらい払ってるんだろう。」
と気になることだらけで、なかなか前へ進めないかもしれません。
今回はそんなお悩みを解決するヒントになればと思います。
是非参考にしてみてください。
記事監修者
マネーペディア株式会社
菅原 慎
20代が知っておくべき生命保険のポイントは?
まずは生命保険の加入を検討するうえで、抑えていくべきポイントを整理しておきましょう。
生命保険に加入する目的
生命保険は自身に万が一の事があった時、公的保障では賄えない部分をカバーする目的で加入することが一般的です。
また、その他にも節税目的や、残された家族へのプレゼントという目的で加入される方も最近増えております。
生命保険の種類
生命保険には大きく分けて4つの種類があります。
死亡保険
まず、死亡保険です。
被保険者(保険を掛けられている人)に万が一の事があり、亡くなってしまった時に、死亡保険金受取人が保険金を受け取ることができるという保険です。
生命保険と聞いて一番イメージしやすいのがこの形なのではないでしょうか。
医療保険
次に医療保険です。
病気やケガで入院してしまったり、手術を受けることになった時に給付金を受け取ることができます。
入院日額〇円、手術給付金〇倍、という契約形態なので、入院日数の長さや手術の大きさによって受け取れる金額も変化してきます。
就業不能保険
働けなくなった時のための保険です。
3大疾病や要介護状態、障害状態になってしまった時に大きな一時金が受け取れたり、収入のように毎月少しずつ受け取ることができるものがあります。
個人年金保険
個人年金は万が一の時の備えというよりは、老後の生活資金への備えといえるでしょう。
大きな保障はついていませんが、掛け金が積みあがっており、老後65歳などから年金のように受け取ることができる保険です。
契約機なkk中中に亡くなってしまった場合は、今まで積み立てていた金額の同額に近い額を受取人に渡すことができます。
また、掛け金は運用され、受け取り時に掛け金より増えて返ってくるものも存在します。
保険のカタチ
また、それぞれに
- 一生保障が続くが、すこし保険料が割高になってしまう「終身保険」
- 割安だが一定期間で保障が消えてなくなる「定期保険」
- 保険金額と満期時に受け取れる金額が同額になる「養老保険」
という3つの形があり今後の自分の人生のプランに合わせた選択が必要です。
生命保険の選び方
では実際どのように選んでいけばいいのでしょうか?
実際に考えていきましょう!
必要保障額を考える
まずそもそも自分にいくらくらいの保障が必要かを考えていきましょう。
必要な保障金額は
必要になる金額―公的保障制度による収入
で計算できます。
病気やケガではいくら必要か?
まず、病気やケガで入院した場合を考えてみましょう。
入院すると
- 治療費
- 部屋代(差額ベッド代)
- 食費
- 交通費
- その他日用品や衣類
- 大きい病気になれば自由診療費や先進医療費等
もかかってくるケースがあります。
「生命保険文化センター 生活保障に関する調査(令和元年度) 」では、
入院した場合の1日当たりの必要保障額は男性18,824円、女性18,113円となっています。
※高額療養費制度が適用できる場合、適用後の金額です。
現在の平均入院日数が15日ほどとなっているため、15日の入院で約28万円前後給付金を受け取れるように加入するのがオーソドックスかもしれませんね。
高額療養費制度とは
健康保険の適用になる治療費に関して、1か月以内の支払いの上限が決まっているという制度です。
上限は年収によって以下の通り異なります。
年収 | 上限 |
---|---|
約1160万円~ | 252,600円+(医療費ー842,000円)×1% |
約770万円~約1160万円 | 167,400円+(医療費ー558,000円)×1% |
約370万円~約770万円 | 80,100円+(医療費ー267,000円)×1% |
~約370万円 | 57,600円 |
住民税非課税者 | 35,400円 |
ただし、こちらは健康保険が適応になる治療費に限られ、かつ69歳以下の場合です。
この金額に加え、自己負担として用意しておかなければいけないものもあるので、注意が必要です。
死亡時はいくら必要か?
次に、万が一亡くなってしまった場合を考えてみましょう。
まず、独身の方も含め必ずかかってくる費用が、葬儀代です。
これは規模によってピンキリですが、令和元年の平均額は195万円ほどとなっています。
もちろん自己(家族)負担なので用意はしておいた方がいいでしょう。
そして、これに加え家族がいる方は、場合によって残された家族の生活費の保障も必要になります。
国から遺族年金等が支給される事を考えるとそこまで大きな金額は必要ないかもしれませんが、一般的なサラリーマン家庭で、
毎月10-20万円ほど×末っ子が独立するまでの年数
ほどの金額の保障は持っておいた方がいいかもしれませんね。
働けなくなった場合は?
最後に働けなくなった場合(就業不能状態)の保障額を考えてみましょう。
実はここが、一番経済的苦痛が大きいと言われています。
死亡と比較してみると、両方とも収入が亡くなってしまうという共通点がありますが、死亡は本人の支出も無くなるのに対し、就業不能状態は本人の支出がむしろ上がってしまうからです。
就業不能によって不足してしまった家族の生活費+自身の生活費を用意しなければいけないので、一般的なサラリーマン家庭では、
毎月10万円ほど×定年するはずの年齢まで
ほどの保障が必要になってきます。死亡時の2倍ほどの保障が必要なんですね。
20代のライフステージ別に必要な保険
では、実際のライフステージではどのような保障が必要なのでしょうか。
独身のケース
まず独身の方で抑えておきたいのは、就業不能に対する保障です。
上記にもある通り、独身、既婚に関わらず経済的なダメージが一番大きいからです。
また、確率の高い病気、ケガによる入院時の保障も同時に持っているとより良いでしょう。
死亡時の保障については、あまり大きな金額は必要ないと思われます。
ただ、保険は健康状態によっては加入すら出来なくなってしまうものなので、結婚後や子供が産まれることを見越して、少しでも条件のいいうちに加入してしまうのも選択肢の一つかと思います。
既婚のケース
子供が産まれるまでは独身の場合とさほど変わらないと思いますが、注意点がいくつかあります。
共働きではない、もしくは収入の偏りが大きいケース
夫婦だと、二人の収入を合算した場合の生活水準に上がっているケースがあるので、仮に収入が低い方の方が残された場合、生活が厳しくなることがあります。
生計の主となる方は独身の場合の保障に加え、収入保障タイプの死亡保障を多めに持っていてもいいかもしれませんね。
妊娠出産時のリスク
妊娠出産はとてもリスクの大きいイベントとなっています。なので、妊娠中の方だと無条件で保険に加入するのはとても難しくなってしまいます。
今後お子様を考えているご夫婦の場合、妊娠する前に奥様の医療保障を手厚くするのも一つの選択肢です。
子供が産まれたケース
そして、お子様が産まれた場合は生計の主の方の死亡保障が重要になってきます。
もし万が一亡くなってしまった場合、残された方が一人で家事育児をしながら生活費を稼ぐのはかなり厳しいですよね。
お子様がいる状態で亡くなってしまうと、国から遺族年金が支給されますので、独身の場合に加えて
毎月5万円ほど×末っ子が独立するまでの年数
ほどの保障を持っておくと、家族は万が一の時も安心できるのではないでしょうか。
今後の人生に合ったプランを選択する
今後の人生のプラン、収入水準、本人の考え方は十人十色です。
上記を基準に、詳細なところは専門家とじっくり相談したうえで加入を決めるという事が大切です。
20代の平均保険料
では実際、20代の方がどのくらい万が一の時の備えをしているのでしょうか。
20代の平均保険金額
まずは保険金額です。保険金額とは、死亡してしまった時の保障の金額の事を指します。
20代の平均保険金額は以下の通りです。
- 男性:1,330万円
- 女性:735万円
男女別に見た20代の平均保険料
- 男性の平均年間保険料:147,000円
- 女性の平均年間保険料:114,000円
これは平均年収の6.7%ほどに相当します。保障のための保険としては年収の5~7%ほどをかけているという事が分かります。
また、上記に加え、老後の資産形成の為にさらに5%~10%ほどの積み立てをしている方が多いようです。(保険の積み立て、つみたてNISA、iDeCo等)
トータルで年収の10%~15%ほどを切り離して、万が一の備えや将来への備えとしている人が多いようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、平均保険料について解説していきましたが、保険料を決める順序としては、
今の自分にとって必要な保障額を認識する
その保障額を持つことができる、自分に合ったプランを選択し、その結果、保険料が決まるという流れになるのではないかと思います。
また、保障に加え将来への備えも含め、手取り年収のおおよそ10%~15%くらいを生活費から切り離し、備えておくといいかと思います。
Cheapest=Bestとは限らないので、みなさん、自分にあった保障を探すよう心がけましょう。
もし、「自分ではよく分からない。」「数ある商品の中から比較するのは面倒。」という方は、一度信頼できるFPへ相談してみてはいかがでしょうか?
ぜひ、今後の人生にぴったりと寄り添ってくれる保険に出会ってください!
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