【FP監修】外貨建て保険の返戻率ってなに?高くする方法や考え方をわかりやすく解説!
若い世代を中心に注目を集めている、資産運用のきわめて有効な一手段として定着しつつある貯蓄型保険ですが、貯蓄としての保険の価値を左右する非常に大きな要素としてよく言われるのが、返戻率の大小です。
今回は外貨建て保険の返戻率を上げる考え方についてまとめました。
記事監修者
マネーペディア株式会社
白村 明弘
そもそも外貨建て保険とは?
近頃の返戻率について
気になる返戻率の中身について
*表はあくまで一例となっております。
例として、女性、60歳払込、保険料は月払いおよそ1万円、30歳・40歳・50歳の3パターンで見ていきます。
【30歳女性の場合】*65歳払込満了
年齢 | 保険金額 | 払込保険料 | 解約返戻金 | 返戻率 |
65歳 | 90,000ドル | 34,2795ドル | 52,153 | 152 |
70歳 | 90,000ドル | 34,2795ドル | 57,532 | 167 |
75歳 | 90,000ドル | 34,2795ドル | 63,197 | 184 |
75歳時点で184%と200%に近い返戻率です。
支払った保険料が倍になって戻ってくる計算です。
また、65歳で解約したとしても152%とかなり高い返戻率であることが分かります。
【40歳女性の場合】*65歳払込満了
年齢 | 保険金額 | 払込保険料 | 払込保険料 | 返戻率 |
70歳 | 53,000ドル | 22,946ドル | 33,880ドル | 147% |
75歳 | 53,000ドル | 22,946ドル | 37,216ドル | 162% |
80歳 | 53,000ドル | 22,946ドル | 40,592ドル | 176% |
40歳女性の場合でも、80歳時点で176.8%と高い返戻率であることが分かります。
【50歳女性の場合】*65歳払込満了
年齢 | 保険金額 | 払込保険料 | 払込保険料 | 返戻率 |
80歳 | 30,000ドル | 15,282ドル | 22,976ドル | 161% |
85歳 | 30,000ドル | 15,282ドル | 24,763ドル | 174% |
90歳 | 30,000ドル | 15,282ドル | 26,277ドル | 184% |
提示した通り、年齢が上がるにつれて返戻率は低下しています。
ここまでで分かったことをまとめたうえで返戻率を少しでも上げる方法、それは
・返戻率が100%を超えた後も解約せずに契約を維持し続けること
・若い時期から始めておく
・返戻率が早い段階で100%になるプランを探す、またはアドバイザーに相談する
リスクについて
解約返戻金1万米ドルだった場合為替
1ドル120円 120万円
1ドル100円 100万円
1ドル90円 90万円
となり、円高(円の数値が低い)になると円に関した場合にお金が減少するリスクがあります。
ただ、円安(円の数値が高い)の場合にはお金が増加します。
米ドルの為替は平均的には現在110円前後を行ったり来たりすることが多いです。
ちなみに養老保険の場合には満期でお金が吐き出されてしまう仕組みがある為リスクが高くなります。
しかし、終身保険を選択することにより、円高時には解約せずに「そのまま置いておく」という選択ができます。
一番大きなリスクは払込期間中で円高時に死亡してしまうことではないかと考えられる。
上記の外貨建保険の内容は概ね3%前後あると予想できますので円建ての終身保険よりも保障を大きく持てます。
例えば30歳女性で保険料1万円 × 12か月 × 30年(60歳)で保険料の総額は360万ですが、60歳以降の死亡保障は9万米ドルになります。よほどのことがない限り損をする可能性は低いのではないかと考えられます。
リスクを軽減するために解約返戻金を円ではなく、ドルで受け取ることも可能な商品がもありますので検討するべきでしょう。
メリットについて
まとめ
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