【FP監修】外貨建て保険とiDeCoどちらが良いか?徹底比較!!
本記事では、資産形成として比較検討される事の多い外貨建て保険とiDecoの違いを、プロの金融アドバイザーが詳しく解説していきます。加入検討されている方やどちら一方加入されている方にも参考となる内容となっていますので、ぜひお役立てください。
記事監修者
ファイナンシャルプランナー
五十嵐 真一
外貨建て保険とiDeco徹底比較!
人生の三大資金のひとつである「老後資金」ですが、年金問題や老後2000万問題等で騒がれている為、「老後資金」については誰もが心配となるところです。
その老後資金の準備としてよく注目されているものが、
・外貨建て保険
・iDeCO
この2つです。
この記事では、外貨建て保険とiDeCoとの違いについて比較していきます。
外貨建て保険とiDeCoの違いとは?
外貨建て保険とは?
外貨建て保険とは、米ドル等の外貨で運用されている保険のことです。
日本では、現在マイナス金利となっており、銀行預金や国債での運用をしても大きなリターンを望むことはできません。
そこで高金利な外貨で運用することで、円建てよりも効率よく増やすことができます。
また、もちろん生命保険ですので、万が一の時の保障も持つことができるという特徴があります。
iDeCOとは?
iDeCoとは「個人型確定拠出年金」であり、老後の為にご自身で準備していく年金制度のことをいいます。
現在日本には国民年金、厚生年金という年金制度があり、さらに自分で老後の資金を準備する為に作られた制度です。いわゆる自助努力の年金制度と言われています。
また、iDeCoは基本的に20歳以上60歳未満の方(※)であれば誰でも始められ、受け取れるのは60歳以降となります。
※企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入されている方は、企業型年金規約でiDeCoに同時加入できる旨を定めている場合のみiDeCoに加入できます。
その為、実際に加入を検討されている方は、まずはお勤め先の企業に確認をする必要があります。
外貨建て保険とiDeCoのそれぞれの特徴とメリット、デメリットを比較
まずは、外貨建て保険とiDeCOのそれぞれの特徴を比較していきます。
・外貨建て保険とiDeCoの運用するうえでのリスクの比較
・外貨建て保険とiDeCoの節税ポイントについて比較
・外貨建て保険の注意点
こちらについて解説していきます。
運用するうえでのリスクの比較
外貨建て保険とiDeCoの特徴を以下の表にまとめてみました。
外貨建て保険 | iDeco | |
特徴 | 外貨で運用する保険 | 定期預金や投資信託等、投資先を選択 |
流動性 | 途中解約可能 | 原則60歳まで受け取れない |
為替リスク | あり | 選択した運用方法によりリスクを小さくする事も可能 |
価格変動リスク | 外貨ベースで変動なし | あり |
外貨建て保険とiDeCoの特徴の大きな違いのひとつとして、流動性の違いがあります。
外貨建て保険は、途中解約をし解約返戻金を受け取ることができます。
一方で、iDeCoは主に老後の為の資産運用なので、原則として60歳になるまで資産を引き出す事ができません。
その為、資産が60歳まで拘束されてしまうので、しっかりと余裕を持って運用していかなければなりません。
節税ポイントについて比較
外貨建て保険とiDeCoの節税ポイントを以下の表にまとめました。
外貨建て保険 | iDeco | |
拠出時 | 生命保険料控除 | 掛金は全額所得控除 |
運用時 | なし | 運用益は非課税 |
受取時 | 介護年金・障害年金は非課税 死亡保険金は500万×法定相続人の数非課税 |
一時金として受け取る時、退職所得控除 年金として受け取る時、公的年金控除 |
iDeCoは掛け金が全額所得控除になるので、銀行に預けておくよりも節税ができます。
また、運用益は非課税ですが、一時金として受け取る時は退職所得として、年金として受け取る時は雑所得として税金の対象となります。
しかし、上記の表のように控除がある為、税金がかからない場合もあります。
一方で、外貨建て保険は、支払いをした保険料は生命保険料控除の対象となります。
更に、保険金を受け取る際、介護保険と障害年金は非課税となります。
また、死亡保険金は法定相続人の人数によって非課税額が変わってきます。
支払う際と受け取る際、それぞれの節税ポイントをよく理解する事が重要です。
外貨建て保険は為替リスクがあることに注意!
次に、外貨建て保険で気を付けなければいけないことが、為替リスクです。
外貨建て保険は支払う際や受け取る際に、円から外貨へ、外貨から円へと、両替をしていくので、円高か円安によって円基準での金額が変動してしまいます。
しかし、そのリスクを軽減する方法もあります。
一つ目は払い込み方法です。
為替は日々変動していますが、長い目で見ると平準化されていく傾向にあります。
その為、年払いや半年払いよりも、毎月コツコツ支払っていく月払いにするとリスクを軽減する事ができます。
もう一つが受け取り方法です。
満期保険金や解約返戻金を受け取った際に、直ちに外貨から円にするのではなく、外貨で受け取り、円安になる時まで外貨で保有しておくということです。
為替は常に変動している為、タイミングを見極める必要があります。
これらをご自身で見極めるのは難しい為、保険の担当者と連携を取りながらタイミングを決めていく事が重要でしょう。
外貨建て保険がおすすめな方
ここからはそれぞれどのような方に向いているかを解説していきます。
・特徴をしっかりと理解したうえで投資目的の保険商品に加入したい方
リスクや為替のことをしっかり理解し、為替の知識や興味がある方であれば、良いタイミングで資産を増やすことができるでしょう。
・円以外にも米ドルやユーロなどの外貨を保有して投資したい方
外貨にも資産を分散したい方や、将来的に海外で生活を考えている方にもおすすめです。
また、死亡保障という安心感も備えているので、安心感と資産形成両方を担える資産運用の商品でしょう。
iDecoがおすすめな方
・老後の為の資金を準備しておきたいと考えている方
老後の為の貯蓄と考え、コツコツ続けることでしっかりと老後の準備をすることが可能です。
また、若い方であれば資産運用する期間が長くなるため、60歳になった時により多くの資産形成ができることが期待できます。
・所得の多い人や節税に取り組みたい方
iDeCoは拠出した掛け金が全額所得控除の対象となるため、節税をしつつ、将来を見据えて老後資金を蓄えておきたいという方におすすめです。
まとめ
今回この記事で外貨建て保険とiDeCoについて解説してきましたが、これらをしっかりと理解し、自分に合ったものは何かを検討するべきでしょう。
しかし、それぞれ特徴が異なりどちらが良いか一概には言えません。また、外貨建て保険はあくまでも生命保険なので、万が一が起こった際の家族の為にも必要です。なので、2つを切り離して考えず、一方があれば一方はいらないといった二者択一ではなく、双方バランスよく持っていく事も良い選択と言えるでしょう。
また、自分だけではなかなか考えるのは難しく、面倒だと思う方もいらっしゃるかと思います。
そんな方はプロのFPなどへ相談をし一緒に考えていく事が大切です。
「まずは気軽に保険のことを相談してみたい!」という方にお勧めなのが、Moneypediaのオンライン保険相談サービスです。
保険のことをいつでも・どこでも・気軽に・何度でも専門家に相談することが出来ます。
まずは一度、下記リンクからご相談されてみてはいかがでしょうか。
Moneypediaのオンライン保険相談サービス
いつでも・どこでも・気軽に・何度でも専門家に相談