【FP監修】外貨建て保険の出口戦略を考える!有効な出口戦略と注意点を解説

外貨建て保険2022.03.16 公開 | 2023/03/25 更新

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外貨建て保険とは、その高い利回りを活用して、ご自身の資産形成や万が一の保障に備えられる保険です。
本記事では、ドル建てに代表される外貨建て保険の出口戦略を徹底解説します。
為替動向によって、プレスティアなどの外資系銀行を活用した外貨受け取りの方法などについても解説していきます。

外貨建て保険 満期受け取り時に注意すべき点は?

外貨建て保険を受け取る際、為替レートが関係するため受け取りに有利な為替レートかどうかしっかり見極めが必要です。加入時にはメリットデメリットの両面をきちんと把握しましょう

契約通貨の変換レートと変換手数料

外貨建て保険の満期金の受け取りは、受け取り時の契約通貨の変換レートによって金額が変わります。
例えば、保険金が10万ドルのケースで考えてみましょう。

受け取り時に、1ドル100円の場合、保険金は1,000万円、1ドル110円の場合、保険金は1,100万円、1ドル120円の場合、保険金は1,200万円となります。

また、外貨建て保険の外貨を円貨で受け取るには、必ず「変換手数料」が発生します。
変換手数料は、各保険会社によって異なるため、契約時に保険会社の担当者に確認しましょう。

 

満期金の受け取り方法

円転して受け取る

円転して受け取る場合、変換レート、変換手数料は保険会社の規定の手数料となります。
また、満期になったからと言って必ず受け取る必要はありません

 

例え、満期を迎えても変換レートによっては払込累計金額を下回る可能性もあるため、すぐに使う必要がなければ外貨のまま寝かせておき、円安になるまで保険会社に預けておくとよいでしょう。
円転しても資産が確保でき、希望の円安状況になったというタイミングで受け取ればよいのです。

外貨のまま受け取る

資産運用型保険は、契約通貨建てのまま受け取れるものがほとんどです。
外貨で受け取る場合、満期金の受け皿として銀行の外貨預金口座を保有しておく必要があります。
また、円転して受け取ると為替損益が発生しますが、外貨のまま受け取れば為替損益はありません。外貨のまま受け取ることで、子供の留学費用や海外旅行に使う方もいらっしゃいます。
ただ、税金が円転して受け取る時と同様に円換算です。そのため、円換算した場合に、変換レートによっては多額の円資産となり、所得税額が増します。
一方で、変換レートが円高で投資成果が低く、投資元本を割った場合、税額もその分減る、もしくはゼロになります。
また、満期金受け取りの出口戦略として、外貨で受け取り後、他の外貨建て保険商品で運用することも選択肢に入れましょう。
外貨のまま受け取るため、もちろん変換手数料は発生しないというメリットがあります。
※解約時の解約返戻金にかかる個別税務につきましては、管轄税務署や税理士にご確認ください。

 

外貨のまま受け取る場合の注意点

外貨のまま受け取った場合、円への変換手数料は発生しませんが、一点注意が必要です。
外貨で受け取り、銀行の外貨預金口座に入金後に円へ変換する際には、銀行の規定の変換レート、変換手数料が適用されます。

 

つまり、銀行よりも安い保険会社の変換手数料で変換することができません。
変換レート、変換手数料の双方を考慮する必要があります。

 

外貨預金口座

外貨預金口座の銀行の選び方のポイントとして、ここでは取り扱い通貨、利便性をポイントにみていきましょう。

SMBC信託銀行(プレスティア)を例に見ていきます。

 

SMBC信託銀行(プレスティア)とは

SMBC信託銀行は、三井住友銀行100%子会社の三井住友フィナンシャルグループ傘下の信託銀行です。

 

1986年にプライベートバンクとして誕生し、2013年に三井住友銀行がソシエテジェネラル信託銀行のプライベートバンキング部門を買収し、誕生した銀行です。

 

そして、2015年に三井住友銀行がシティバンク銀行のリテール事業部門を買収し、新ブランドとして統合されたのが「プレスティア」です。

 

プレスティアの特徴は「外貨といえばプレスティア」と自負している通り、外貨に強い信託銀行です。

プレスティアのメリットは?

  • 外貨の専門性に長けている
  • 外貨建ての運用商品が充実している
  • 海外送金の対応力が高い
  • 世界200以上の国、地域でオンラインショッピングができる
  • 預入金額別の優遇サービスが充実している

プレスティアはシティバンク銀行のリテール事業を引き継いでいます。

そのため、国際業務に強く、日本経済新聞社による「第13回金融機関ランキング」調査(2016年11月24日~12月5日実施)にて、「外貨預金の品ぞろえが充実」の項目で第1位を受賞しています。

また、プレスティアの口座を保有していると、国内で利用できるバンキングカードを、特別な手続きなく、海外でそのまま使えます。

そして、円普通預金口座から現地通貨にして引き出せます。対応している国と地域は世界200以上、CD/ATMは200万台以上です。

また、プレスティア ゴールド、プレスティア ゴールドプレミアムといった銀行預入平均残高別の優遇サービスがあり、各手数料が無料になり、資産運用の専門家に個別に相談ができます。

外貨建て保険の出口戦略の選択肢の一つとして、外貨のまま受け取り、かつ、他の外貨建て保険、金融商品で運用する場合、受け皿となる銀行が外貨に強い銀行かどうか、ポイントになるでしょう。

 

まとめ

以上、外貨建て保険の出口戦略と注意点について解説しましたが、外貨建て保険は円建て商品よりも増える可能性がある分、メリットデメリットをしっかり把握した上で、商品選択、受け取り方法を考えることが大切です。

たくさんのメリットがある一方で、複雑な要素を理解すべき点もあるので、まずはファイナンシャルプランナーなどのプロの専門家に相談してみると良いでしょう。

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