【FP監修】養老保険って一体なに?特徴や、向いている人・向いていない人を専門家が徹底解説!
今回は、保険の種類の一つである養老保険について解説します。
「養老保険ってなんだろう?」「自分に見合った保険かわからない」「法人で養老保険に加入できるの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
養老保険を検討されている方も、それ以外の保険を検討されている方も、ぜひ参考にしてください。
記事監修者
マネーペディア株式会社
白村 明弘
保険の種類は大きく分けて3つある
保険は大きく分けて3つに分類することができます。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
①定期保険
まず、一つ目は定期保険です。
定期保険とは、その名の通り「期間が定まっている」保険です。
仮に60歳までと決めた場合、60歳までは保障は続きますが60歳を過ぎた瞬間に保障が無くなります。
保障期間が定まっているものの、かなり割安な保険料で保障を持つことができます。
②終身保険
次に終身保険です。
こちらも読んで字のごとく「一生涯保障が続く」保険です。
生きている限り保障が続く安心感があります。
しかし、定期保険に比べ比較的保険料は高くなります。
途中で解約した場合は、払込年数によって払い込んだ保険料の一部が返ってきます。
③養老保険
最後は養老保険です。
養老保険もその名の通り「老後を養う」保険です。
保障期間は定期保険と同じですが、満期を迎えた時に払い込んだ保険料が返ってきて、自由に使うことができます。
現役時代の保障を持ちながら、リタイア後の生活に備えられます。
支払う保険料については、同じ保険金額の場合最も高くなる傾向にあります。
養老保険の満期保険金の受け取り方
養老保険の種類によっては、満期を迎えて満期保険金を受け取る際に
- 一括で受け取る
- 今は受け取らずに据え置きにする
のか選択できます。
そのため、養老保険に加入する前に満期保険金の使用用途をしっかり決めることが大切です。
では、それぞれの受け取り方について解説します。
一括で受け取る
一括で受け取る場合は、子供の教育資金が必要なタイミングに合わせるなど、ライフイベントに合わせて加入している方が多いです。
そのため「何年後にいくら必要なのか」という視点で保険金額を検討するとよいでしょう。
据え置きする
例えばあなたが65歳で満期を迎える養老保険に加入したとして「確実に65歳で引退するでしょうか?」
人生100年時代といわれる現在では、もしかするとそれ以降も働くこととなり65歳の満期は少しあなたにとって早すぎるかもしれません。
そんな時には、保険会社によって異なりますが、保険会社の定めた期間であれば満期保険金の受け取りを伸ばすことができます。
一括で受け取るのではなく、年金形式にして受け取ることができるケースもあるので、現在加入している方やこれから加入を考えている方は、事前にしっかり確認しておきましょう。
養老保険のメリットは?
養老保険のメリットは、一定期間に万が一のことが起きた場合の保障を持ちながら、同時に資産形成ができる点です。
資産形成の方法は、養老保険以外にも選択肢はたくさんありますが、保障を持ちながら資産形成をできるのは養老保険ならではの大きなメリットではないでしょうか。
養老保険のデメリットは?
一方で、デメリットはなんでしょうか。
デメリットは下記の2つです。
定期保険に比べて保険料が高い
一つ目は定期保険に比べて保険料が高いということです。
ただし、定期保険と異なる点は、万が一が起きることなく満期を迎えた場合にも満期保険金額が受け取れる点です。
そのため、保険料が高くなってしまうのも仕方がないのかもしれません。
早期解約時の元本割れリスク
養老保険は、早期解約をした場合、元本割れしてしまう可能性があります。
養老保険に限らず保険は中長期で加入することが前提の金融商品であり、また、万が一の際に家族を守ることができます。
そのため、どの保険においても、早期解約を前提とした契約はお勧めできません。
ご家庭の収支の状況を加味して、無理なく続けられる金額で加入することが大切です。
法人で養老保険に加入した場合
法人で養老保険に加入しようと考えている方もいらっしゃるかと思います。
この章では、法人で養老保険に加入する場合のメリットを解説します。
まず、メリットとして挙げられるのが、福利厚生として使えることです。
また、福利厚生で使う上で、2つのメリットについて解説します。
満期保険金額を従業員の退職金にあてることができる
従業員が健康で無事に定年を迎えた際に、満期保険金額を従業員の退職金にあてることができます。
つまり、福利厚生として、従業員が定年を迎えたときは従業員の老後を守ることができます。
万が一の際の死亡退職金
従業員に万が一が起きた場合、従業員の家族に対して死亡保険金を死亡退職金として渡すことができます。
そのため、法人が養老保険に加入した場合のメリットは、退職金の用意もでき、従業員の家族をしっかり守れるところです。
養老保険が向いている人
養老保険は、万が一が起こった時と無事に健康で老後を迎えたときの双方に備えたい方に向いています。
しかし、定期保険と比べて保険料が割高になっているので、上述した通り、早期解約の場合、損をする可能性が高いため、加入する際は収支のバランスを考え、中長期で継続が可能な保険料で加入することが大切です。
養老保険が向いていない人
養老保険は、定期保険と比べて保険料が割高になっています。
将来、満期保険金を受け取れますが、最低限の保障でいいという方には向いていないかもしれません。
また、保険料が割高であるため、保険料を保険期間中支払い続けることが難しい場合は、他の保険を検討されるとよいかもしれません。
ただ、万が一のことがあった時に自分や家族をしっかり守れるように最低限の保障は必要であるため、保障と保険料のバランスを考えることが大切です。
養老保険のまとめ
養老保険は、万が一のことが起きた時と、無事に健康で将来を迎えたときの両方に対して備えることができます。
野球でいうピッチャーもでき、バッターもできる「二刀流」のようなものだと思います。
また、理想のライププランを実現するためのご自身に一番合った保険を選ぶことが最も大切です。
その上で、ご自身に合った保険料や満期のタイミングが分からない場合は、まずは専門家に相談されてはいかがでしょうか。
「まずは気軽にお金のことを相談してみたい!」という方にお勧めなのが、MoneypediaのオンラインFP相談サービスです。
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まずは一度、ご相談されてみてはいかがでしょうか。