【FP監修】外貨建て保険に加入後、円安になった!そんな時の影響や対策について専門家が解説
新型コロナウイルスの収束も見えてきた近頃ですが、その影響もあり為替変動が大きくなってきています。
読者の中には、すでに外貨建て保険に加入されている方もいるのではないでしょうか?
本記事では、外貨建て保険に加入後、為替が円安に動いていってしまった場合の影響と、その際の対策について専門家監修のもとわかりやすく解説していきます!
記事監修者
マネーペディア株式会社
笈田 恩来
そもそも外貨建て保険とは?
外貨建て保険とは、払い込んだ保険料が外貨で運用される保険商品です。
米ドルや豪ドル、もしくはユーロなどの外貨で運用されることによって、日本円よりも高い利回りを期待することができます。
外貨建て保険の概要についてはこちらの記事を読んでみてください!
そもそも円高・円安ってなに?
為替市場は世界中で常に取引をされていて、その為替市場において
- 日本円の価値が外国の通貨と比べて高くなること:円高
- 日本円の価値が外国の通貨と比べて低くなること:円安
といいます。
この為替相場は通貨の金利差や世界中の政治、経済情勢などさまざまな出来事に影響されて変動しています。
円高とは? 1ドル=100円→1ドル=90円になった!
これを手に入れるのに100円必要でしたが、為替変動により90円で足りるようになりました。
この状態を円高といいます。
円安とは? 1ドル=100円→1ドル=110円になった!
上記と同じように1ドルでペットボトル飲料が売っていて
これを手に入れるのに100円必要でしたが、為替変動により110円必要になってしまいました。
この状態を円安といいます。
円高・円安になった場合、外貨建て保険への影響は?
円高のとき
円高になると、払い込む保険料は安くなりますが、受け取る保険金なども減少してしまいます。
円安のとき
円安になると、払い込む保険料は高くなりますが、受け取る保険金なども増加します。
一時払いの外貨建て保険には要注意!
結論で言うと、一時払いの外貨建て保険では為替の変動に注意を払う必要が大きくなります。
一時払いですと、保険料を払い込む機会が一回に限られるため、外貨に換算するレートが一回で定まってしまうためです。
つまり1ドル100円の時に加入をして、受け取る際に1ドル80円の円高方向へ進んでしまった場合は、払い込んだ金額と同じ金額を受け取ったとしても20%の為替差損が生じてしまうためです。
一時払いの外貨建て保険に加入する際には、専門家と相談をしながら検討することを勧めます。
月払いの外貨建て保険だと為替リスクは低減する
一方で、10年以上の中長期で保険料を払い込んでいくような場合ですと、為替リスクを時間的分散することが出来るため、為替リスクを低減させることが可能です。
払い込む期間が長ければ長くなるほど、平均の為替レートが平準化されていきます。
同じように、保険金などを受け取る期間も長くなれば長くなるほど、為替レートを低減させることが出来ます。
そもそも外貨で払い込むこともできる
保険会社の中には、外貨を保有していたらその外貨のまま払い込むことが出来る会社も存在します。
この場合は、外貨→外貨のままで保険料を払うため、為替リスクを気にする必要はありません。
保険会社によって取扱が異なるため、専門家などに相談してみるとよいでしょう。
外貨建て保険には数多くの払込方法や受け取り方があるため、相談しながらご自身に最適な方法を選択するとよいでしょう。
まとめ
外貨建て保険は保険料の支払いなどを外貨で行うので、為替相場の影響を受けます。
円高になれば支払額や保険金の受取額が減り、円安になれば支払額や受取額が増えます。
それらを踏まえて、外貨建て保険を検討する場合はしっかりと商品の知識などを理解することが大事です。
なかなか一人で調べることは難しいかもしれません。
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