【FP監修】アクサ生命のユニットリンクとつみたてNISAはどちらがいい?専門家が詳しく解説!

老後2,000万円問題を皮切りに、資産形成の手段のひとつとして積立型の生命保険が注目されています。
今回はその中でも特に注目を集めているアクサ生命の変額保険「ユニットリンク」とつみたてNISAについて比較をしながら解説します。
資産運用商品を比較検討されている方は是非判断材料の一つとしてください。

変額保険とつみたてNISAの違いについて

変額保険とは

変額保険とは、お客さまからお預かりした保険料の一部を、主に株式や債券などの有価証券に投資し、保障を持ちながら長期資産運用も可能な商品です。

保障の金額や将来受け取れる額は、その運用実績に応じて大幅に増加する可能性があります。

また一方で、経済・金融情勢の悪化などにより期待した運用成果が上がらない場合には、将来受け取る金額は小さくなります。

ですが、当初設定した保障の金額は運用が悪化したとしても最低保証されている点が特徴です。

 

 

つみたてNISAとは

つみたてNISAとは長期の積立・分散投資を通じた資産形成を後押しするために2018年1月に創設された税制優遇制度です。

毎年40万円まで投資することが可能で、最長20年間投資から得た運用益が非課税となります。

通常であれば、運用益に対して20.315%の譲渡益課税が発生するため、大きな魅力となるでしょう。

また、つみたてNISAの対象商品は手数料が割安であることが多く、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています。

変額保険とつみたてNISAに共通していることは投資信託を活用した運用であることです。

幾つか違いはありますが、大きな違いは死亡保障がついてるか・ついていないかということです。

 

《参照:金融庁 つみたてNISAについて

 

 

そもそも投資信託ってなに?

投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される金融商品のことです。

また投資の成果は購入口数×最終価格によって決まるため、下がった時に買って、上がった時に売却すれば最も投資効果を得られます。

ただ日々経済状況が変わる中で、そのタイミングを完璧に読むことは困難です。

そこで用いるのが積立投資(ドルコスト平均法)と長期投資です。

 

積立投資(ドルコスト平均法)とは

積立投資(ドルコスト平均法)とは毎月一定の金額で運用商品を購入する方法で、価格が高い時は購入数量が少なく、安い時は購入数量が多くなり、時間を味方にした投資方法です。

そのため一括投資よりもリスクを抑えることができます。

一括投資する資金力のない若い方やこれから資産形成を始めようとしている方にとって有効な投資方法です。

ただ誤解してはいけないのがドルコスト平均法は、利益を保証したり、どんな価格変動においても損失を防いでくれるものではありません。

以下2つのケースではドルコスト平均法の効果があまり期待できません。

 

①価格が上昇し続ける場合

安価のうちに一括購入する方が、積み立て投資に比べて利益を期待できます。

 

②値上がりした後、ある水準まで下落する場合

購入単価は上がったものの購入口数が減ることにより、損失を被ることがあります。

 

長期投資とは

投資は短期的な値動きに左右されることなく、長期的な目線で考えることが大切です。

長期間保有することで収益の安定が期待できます。

収益率の最高値と最低値のブレ幅(リスク)が大きな資産でも、長期間運用することで収益の安定が期待できます。

これらを踏まえて、変額保険とつみたてNISAのメリット・デメリットについて考えていきましょう。

変額保険のメリット

変額保険には様々な種類がありますが、今回はアクサ生命の変額保険(有期型)、「ユニットリンク」をモデルに考えていきましょう。

変額保険のメリットは下記のとおりです。

 

①死亡・高度障害保険を準備できる

死亡・高度障害保険金は、契約時に定められた金額が最低保証されます。

また、払い込んだ保険料よりも大きな死亡保障を得ることができます。

 

②運用結果次第で保険金や解約返戻金が大きく増加する可能性

保険金や解約時に受け取れる返戻金は、運用の結果次第で大きく増加する可能性があります。

証券投資の魅力と、保険の保障機能の双方のメリットを享受することが可能となります。

一方で、運用結果次第では解約返戻金が減少してしまうこともありますので注意が必要です。

 

③満期保険金や解約返戻金を受け取ることができる

受取方法は、一括受け取りだけでなく年金受取など、ライフプランにあわせて自由に選択することが可能です。

終身年金受け取りという方法もあるので、老後の年金をご自身で増やすこともできます。

 

④保険料控除を活用できる

ユニット・リンクは生命保険であるため、毎年の保険料のうち一定金額を所得から控除することが可能です。

つみたてNISAは毎年拠出する金額に対する税控除は存在しないため、大きな魅力と言えます。

 

変額保険のデメリット

もちろんデメリットもあります。

 

①短期の解約時には解約控除がかかる

10年未満は解約・減額・払済保険への変更時に費用がかかり、早期の解約・減額は解約控除が大きくなるため、払い戻し金が全くない場合もあるので注意が必要です。

 

②つみたてNISAに比べ運用効率は劣る

保障に回る金額がある分、同額をつみたてNISA等証券運用に回した場合より、将来受け取れる金額は少なくなります。

ただ、「つみたてNISA+掛け捨ての保険」という形で、同額の保障、積み立てをする場合は、変額保険1本の方がパフォーマンスは高くなります。

つみたてNISAのメリット

つみたてNISAのメリットは主に3つです。

 

①20年間は運用益・分配金が非課税

本記事の「変額保険とつみたてNISAの違いについて」に記述した通りです。

 

②少額から始められる

金融機関によって異なりますが、毎月1,000円からでも始められます。

 

③低コストで運用が可能

つみたてNISAは金融庁が「長期」・「積立」・「分散」の投資に適していると判断した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されているので低コストで運用ができます。

 

つみたてNISAのデメリット

つみたてNISAのデメリットは主に3つと考えられます。

 

①選べる金融商品が限定されている

上記のつみたてNISAのメリットでも記載している通り金融庁が認めたファンドでしか運用できないため、国内外の個別株式やREIT等への投資はできません。

 

②損した時に税制上の恩恵を受けられない

つみたてNISAで損失が出た場合、他の運用益と相殺(損益通算)したり、年をまたいで控除(繰越控除)ができません。

 

③毎年40万円と最長でも20年間という期間が決まっている

年間40万円×20年間なので800万円が元本の上限のため、運用がうまくいったとしても、それだけで老後資金を十分に用意できるか不安が残ります。

また、20年という期間が決まっているので、20代の人が初めても老後まで運用が続けられないのです。

目的によっては、違う選択肢の方が良い場合も出てきます。

 

まとめ

変額保険(ユニット・リンク)とつみたてNISAについて様々な視点から考察してきた。

しかし、結論どっちが良いか悪いかというのは断言できません。

どちらにもメリットがありデメリットもあります。

ただ資産形成という点で考えた時、

変額保険(ユニット・リンク)ではアクティブ・ファンド(世界株式プラス)で死亡保障を持ちながら運用し

つみたてNISAではインデックス・ファンドを選定しコストを少なく運用することで

バランスの取れた資産形成

ができるのではないでしょうか。

また変額保険のメリットは運用しながら死亡保障に備えられる点なので、仮に25歳男性が年3%で変額保険(ユニット・リンク)で運用できたとすると、払込金額の合計と解約払戻金が52歳の時に同じ金額になるので、それまでの期間実質無料で死亡保障を持てたということになります。

このようにそれぞれの特徴を生かしながら金融商品を組み合わせて持つことが重要であるため、プロの金融アドバイザーに相談することをお勧めします。

 

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