【FP監修】保険と共済の違いを徹底比較!おすすめなのはどっち?

保険について調べているといろいろな共済の名前を目にしませんか?
「共済と保険は何が違うの?」
「共済は掛金が安いと聞いたけど、共済を選んでいいの?」
「結局のところ、共済と保険はどっちがいいの?」
こんな悩みを抱えるあなたに、この記事では共済と保険の違いや、共済のメリット・デメリット、どんな人に共済がおすすめなのか紹介します。

共済とは?

TVなどのCMやチラシでよく見かける共済。

保険を検討しているときにもよく比較されることも多いですが、どんなものか知っているでしょうか。

ここでは共済の特徴や種類について解説していきます。

内容をおさえておけば保険と比較したときに、メリット・デメリットの内容やどんな人におすすめなのか理解しやすくなります。

1.共済の特徴

共済の大きな特徴は、利益を目的とせず組合員とその家族のみが加入できるということです。

組合員がお互いに助け合いの精神で掛金を出し合い、互いの経済的損失を補てんする制度となっています。

非営利で活動しているため、掛金も割安で加入しやすく保障内容はシンプルです。

しかしプランが決まっていることから、自分で保障内容を決めることができずカスタマイズしにくい特徴があります。

人に対する保障だけでなく、車や家などの物に対する商品も取り扱いがあります。

人・車・家の備えを共済でひとまとめにできるので、管理がしやすいところも人気である理由のひとつでしょう。

2.共済の種類

保険会社にもいろいろな会社があるのと同じように、共済は運営している組織が異なるためさまざまな種類があります。

例としてよく耳にする共済を紹介します。

共済名 運営組織
こくみん共済 coop 全国労働者共済生活協同組合連合会
CO・OP共済 日本コープ共済生活協同組合連合会
都道府県民共済 都道府県民共済グループ(全国生活協同組合連合会)
JA共済 全国共済農業協同組合連合会

共済に加入するためには、原則組合員とその家族しか申し込みができないことになっているので、それぞれの組合員にならなければいけません。

組合員になるための手続きも、各共済で異なります。

共済ごとに扱っている商品・保障内容とあわせて、そもそも組合員として加入できるのかも確認する必要があるでしょう。

共済と保険の違い

共済の特徴を知ったところで、保険との違いを確認しましょう。

共済 保険
販売目的 非営利目的 営利目的
監督官庁 厚生労働省または農林水産省 金融庁
加入対象者 組合員とその家族 制限なし
保険内容 シンプル

(いくつかのプランから選ぶだけ)

カスタマイズしやすい

(自分の希望にあわせて保険を組みやすい)

保険の種類 少ない 多い
保険料 固定

(プランによって掛金が決まっている)

変動

(年齢・性別などに応じて変わる)

セーフティネット

(運営組織が破綻したとき)

なし あり(生命保険契約者保護機構)

比較をすると共済のほうがシンプルかつわかりやすい内容になっていることがわかります。

一方で生命保険は自分で決められる部分が多い印象です。

共済のメリットとデメリット

共済の特徴を理解した上で、より具体的にどんな商品なのかメリット・デメリットで理解を深めましょう。

それぞれ4つのメリット・デメリットを紹介します。

メリット・デメリットがわかれば、このあとの「どんな人に共済はおすすめなのか」に繋がりやすく理解しやすくなるでしょう。

1.メリット

  1. 割安な掛金
  2. 保障内容がシンプル
  3. 年齢や性別で掛金が変わらない
  4. 決算後に余剰金が発生すると割戻金が支払われる

共済は非営利目的なので、掛金が割安で加入しやすい保障となっています。

すでにプランが決まっているので保障を選ぶのも簡単です。

例えば、

  • 必要な保障と毎月負担できる掛金のバランスから選ぶ
  • 不安な病気に手厚くなっているプランから選ぶ

などプランが決まっているからこそ、簡単に選ぶことができるのです。

プランの条件にあった年齢であれば、いつでも掛金が変わらないため長期的に続けやすいところも大きなメリットと言えるでしょう。

決算後に余剰金が発生すると割戻金が加入者に支払われます。

実質負担している掛金を減らしながら保障を得られるのは嬉しいポイントです。

しかし必ず割戻金が支払われると約束されているものではないので、注意してください。

2.デメリット

  • 保障内容をカスタマイズできない
  • 保障が不足する可能性がある
  • 一部の保障をあげたり下げたりできない
  • 一生涯保障ではない保険もある

メリットの裏返しになりますが、プランが決まっていることから希望通りの保障にカスタマイズすることができません。

保障内容を細かく設定できないため、「Aの保障は手厚くしたいが、Bの保障は不要」と思っていても、プランの中身は変えることができないということです。

また保険期間も注意しなければなりません。

共済は一定の期間が来ると保障が終了するタイプの商品があります。

そのため保障が終わってしまうと、新たに加入しなければなりません。

共済と保険はどちらを選ぶべきか?

「共済と保険はどちらを選んだほうがいいのか」

結論は共済にも保険にもメリット・デメリットがあるので、その人の考えや価値観に合っている方を選ぶことです。

  • 共済がおすすめな人
  • 保険がおすすめな人

それぞれの特徴を紹介するので、自分の考えはどちらがあっているのか考えながら読んでみましょう。

共済がおすすめな人

  1. とにかく掛金を抑えて安く加入したい
  2. 保障は最低限でよい
  3. 今加入している保険の上乗せをしたい
  4. 持病や健康状態に不安がある
  5. 手間をかけずに保障を持ちたい

例1)20代男性・社会人1年目・独身

独身のため大きな保障は必要ないが、病気やけがで入院したときの費用が払えるか不安。就職したてであまり貯金がなく、収入も少ないのでできるだけ掛金を抑えたい。

例2)40代男性・妻と子ども2人を持つ会社員

家族のために加入している生命保険があるが、今の保障だけでは万が一死亡したときや病気になったときに足りるのか不安。子どもが独立するまでの間だけ、保障を手厚くしたい。仕事で忙しいし健康診断の結果が不安なので、簡単に手続きができて自分の健康状態でも加入できるもので検討したい。

年齢や家庭環境が大きく違いますが、それぞれの希望や用途に共済はあっています。

保険がおすすめな人

  1. 一生涯の保障がほしい
  2. 手厚い保障がほしい
  3. かけすてはしたくない
  4. 自分にあった保険内容を自分で決めたい

例1)50代女性・会社員・独身

女性系の病気が心配で医療保障を充実させたい。将来の不安もあるため一生涯保障のものを考えたい。葬儀代くらいの死亡保険もほしいが、老後のためにかけすてではなく貯蓄ができるものがないか探している。

例2)30代男性・結婚し子どもが産まれたばかりの自営業

子どもが産まれたので、自分に万が一のことがあっても困らないように死亡保障を持ちたい。自営業なので会社員より公的保障が手薄になると聞いた。自営業の自分に必要な保障を選びたいと考えている。

例のような場合だと、共済の保障では希望に沿うことはできません。保険会社の商品のほうが合っています。

共済を選ぶときの3つのポイント

共済をおすすめする人の考え方に合致して共済を検討しようとしている人は、以下のポイントを再度確認しましょう。

加入する目的は何か

どんな保障が必要なのか、どんなリスクに備えたいのかを確認しましょう。

共済ごとに保障内容や特徴が異なるので、加入する目的にあった内容なのか精査する必要があります。

共済の保障額で足りるのか

医療保障でも死亡保障でも、まずは必要な保障額をシミュレーションしましょう。

共済の保障額でシミュレーション結果の金額が足りるのか確認します。

せっかく共済に加入したのに

「いざというときにお金が足りない」「思っていたのと違う」

と後悔しないように、事前にしっかりと調べましょう。

メリット・デメリットを理解しているか

共済のメリット・デメリットを理解したうえで共済を選んでいるか、もう一度確認しましょう。

もしかしたら保険のほうが考えに合っている可能性もあります。

まとめ:共済と保険のよいところを理解し自分に合うほうを選ぼう

共済と保険の違いをまとめると以下の通りです。

共済 保険会社
加入対象者 組合員とその家族 制限なし
保険内容 シンプル

(いくつかのプランから選ぶだけ)

カスタマイズしやすい

(自分の希望にあわせて保険を組みやすい)

保険の種類 少ない 多い
保険料 固定

(プランによって掛金が決まっている)

変動

(年齢・性別などに応じて変わる)

保障額 小さい 小さくも大きくもできる

2つの違いとメリット・デメリットを理解し、自分の考え・価値観・環境に応じた保障を選べるように比較しましょう。

「共済か生命保険かどちらがいいかわからない」と悩んでいる人は、プロに聞くのが一番です。

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