【FP監修】保険見直しのタイミングは全部で8つ!初心者にもわかりやすく解説

保険の基本を知る2023.01.17 公開 | 2023/01/17 更新

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保険に加入してそのまま何年も経っていませんか。
保険は5年~10年に一度は見直しをしたほうがよいといわれています。
加入して何年も経っていると、ライフステージや医療事情が変わっている可能性があります。
適正な保障が受けられないこともあるので、この記事で見直しのタイミングと注意点を確認しましょう。

保険の見直しをする理由とメリット

保険の見直しをすすめられたときに

「保険は加入しているから大丈夫」

と考えている人は少し注意が必要です。

加入したばかりや、しっかりと考えて加入している人なら、加入した目的やどんな保障内容なのかしっかり把握しているでしょう。

しかし、何年も前に加入したままになっていてどんな保険に入っているかわからない状態は危険です。

まずは 、

  • 保険に加入したあともなぜ定期的に見直しをしなければならないか
  • 見直すことで得られるメリット

について知っておきましょう。

1.ライフステージが変化するため

人生の中でさまざまなライフイベントがあると思います。

家族構成が変わったり、自営業として働くことになったりしたら、以前の環境や状況とはまったく違うため、新たな環境や状況に適した保険にする必要があるのです。

このあと具体的にどんなタイミングが環境・状況の変化になるのか詳しく説明します。

2.加入している保険料から安くできる可能性あり

加入している保険から見直すことで、保険料の負担を軽減できる可能性があります。

例えば、健康状態が良好でタバコを吸っていなければ保険料が安くなる保険商品に見直しすることです。

保険の見直しをするときは、保険の内容だけでなく家計の状況も確認することが多いため家計全体の見直しにつながることもあります。

家計全体で無駄なところを削減し、負担を減らせる効果を持っています。

保険を見直しするタイミング8選

早速、どんなときに保険の見直しをしたほうがいいか8つのタイミングを紹介します。

今現在は該当しない部分でも、将来的に起きるイベントの可能性もあるので知っておいて損はないでしょう。

1.就職したとき

見直しというよりは新規加入に近いですが、すでに両親が加入させてくれていたものや学校で加入していた保険があれば見直すタイミングでもあります。

就職をきっかけに自分の給与で生活するようになりますが、いざ病気やけがで働けなくなったらどうなるでしょうか。

就職したばかりでは大きな貯蓄がある人は少ないです。

就職したタイミングで保険の相談をされる人の多くは、いざというときに親に迷惑をかけたくないという理由で加入の検討をします。

まずは支払いに負担のない保険料で検討することが大切です。

2.結婚したとき

結婚したらまずはお互い保険に入っているか、入っていればどんな内容になっているか確認しましょう。

ポイントは独身時代の保険でカバーできるか内容になっているか確認することです。

独身時代とはちがい、何かあったときにパートナーが困らないような保障内容にする必要があります。

また、先を見据えて子どものための貯蓄や、二人の老後の貯蓄を始めるのも適しています。

よく忘れがちなのが死亡保険の受取人などを配偶者に変えることも忘れずに行いましょう。

3.妊娠前・出産後

子どもを授かったとき、産まれたときに見直しを検討することが一般的に多いです。

なぜなら、子どもが独立するまでの保障を上乗せが必要となるからです。

配偶者の収入や遺族年金など、さまざまな要素で死亡保障額が変わります。

子どもの独立までの期間にどんな保障がどれくらい必要になるか考えなければなりません。

これからの将来についてじっくり考える必要があるので、子どもが小さいと相談がしにくいこともあります。

できれば妊娠前、出産前に検討ができるといいでしょう。

4.住宅を購入したとき

念願のマイホームを手に入れたときも、これまでの保障を見直します。

住宅ローンを組むと団体信用生命保険に加入が必須となります。

ローン返済中に契約者が亡くなったら返済不要になるものです。

つまりこれまで必要だった住宅費の分の死亡保障は不要となります。

注意点はペアローンを組んだときです。

世帯主が万が一亡くなったら、世帯主の分のローンはなくなるが配偶者のローンは残ります。

配偶者が問題なく返済できるような死亡保障を考えなければなりません。

5.自営業・フリーランスになったとき

自営業・フリーランスは会社員が加入している社会保険に比べて公的制度がなくなったり手薄になったりします。

例えば社会保険では、万が一働けないときに給与の2/3が受け取れる傷病手当金制度や、医療費の自己負担が抑えられる付加給付があります。

働けなくなったときや医療費の負担が重くなるため、保険でカバーできるように準備が必要です。

6.子どもが独立したとき

子どもにかかっていた教育費が減ることに合わせて、見直しをしましょう。

独立すれば子どものためにかけていた大きな死亡保障は不要になります。

子どもが独立したタイミングで、夫婦の老後に向けた医療保障や貯蓄を検討することをおすすめします。

今一度夫婦でかけている保障内容を確認し、これから必要になる医療費の部分を考えましょう

特にがんや三大疾病に不安があれば、重きをおいて保障内容を考えます。

7.保険の更新時期・保険料が高いとき

更新型の保険に加入している人は、更新が近くなったタイミングで見直しましょう。

そのままの保障内容だと保険料は高くなりますし、保障額が適正かどうか判断できません。

更新すると保険料が上がって高い、そもそも加入している保険料が高いと感じている人は、保険商品を変えれば安くなる可能性があります。

保険料を安くする方法には、保障額を下げる、オプションを外す選択肢があります。

しかし、本当に削ってもいい保障なのかわからないでしょう。

他の商品で見積もったら安くなることもあるので、保障額が適正か確認して他の商品と比較することをおすすめします。

8.誕生日を迎える前

生命保険は年齢や性別で保険料が決まっているため、若いほうが安くすみます。

もし加入してそのままになっている人は誕生日前に手続きまでできるように準備を進めるとよいでしょう。

ぎりぎりになると手続きが間に合わないこともあるので、余裕を持って見直しや加入手続きを取れるように気をつけてください。

保険を見直しするときポイントまとめ

見直しするときのポイントを表にまとめました。

ぜひ、見直しするときはこのポイントを参考に検討してみましょう。

1.契約内容の把握 ・なぜこの保険に入っているのか

・どんな保障内容の保険なのか

・現在のライフステージにあっている保険か

2.これから必要になるリスクを確認 ・ライフプランニングにて、「いつから」「どのくらいのお金が」「いつまで」必要になるのか

・死亡リスクや病気のリスクなど不安要素を、貯蓄でカバーできるか

3.保障内容の検討 ・リスクに対して保険でカバーできるものがなにかを検討
4.保険料の予算を考える ・家計に負担のない保険料になっているか
5.保険金の受取人

※指定代理請求人の確認

・死亡保険の受取人や指定代理請求人の変更がされているか

※指定代理請求人とは:契約者が自分で保険に関する手続きができないときに、代理で手続きができる人のこと

保険を見直すときの注意点・損をしないためのポイント

以下の5つのポイントを知らないまま見直しをしてしまうと、損してしまう可能性があります。

この記事を読んでいるあなたに損がないように、しっかりと以下のポイントをおさえてください。

  1. 解約するタイミングは慎重に
  2. がん保険は免責期間あり
  3. 大手生命保険にある転換は内容を理解してから
  4. 貯蓄性のある保険は継続の選択もあり
  5. 健康状態によっては入れない
  6. 具体的に解説していきましょう。

1.解約するタイミングは慎重に

見直しが完了し保険の手続きが終わったら見直した保険を解約しますが、解約するタイミングに注意が必要です。

新しく加入した保険が成立するまでは解約してはいけません。

保険は手続きをしたあとに、保険会社が健康状態など申込内容を審査しています。

加入中の保険の解約手続きを済ませて、もし新たな保険加入ができないと保険に加入していない無保険の期間が発生します。

無保険の間に万が一のことがあれば、大きな後悔をするのは想像がつくでしょう。

必ず保険証券が届くか、手続きをしたときの担当者から成立した旨の連絡があってから解約の手続きをしてください。

2.がん保険には免責期間あり

がん保険は他の保険とちがって90日間の免責期間があります。

90日の間にがんになってしまっても保険金は受け取れないということです。

よって、がん保険は新しい保険が成立してもすぐに解約してはいけません。

がん保険の見直しをするときは、無保険期間が発生しないように加入している保険と新しい保険が重複する期間がでてしまいます。

しかし免責期間にがん診断があっても安心できるように、90日間の免責期間が終わってから解約しましょう。

3.大手生命保険にある転換制度は内容を理解してから

大手生命保険の商品から見直しするときに、転換制度を使って新しい商品に見直しを提案されることがあります。

転換制度は、積立されているお金を使ってこれから払う保険料を抑えながら加入ができるので、保障内容が良くなり保険料もあまり変わりません。

一見良さそうに見えますが、積立されているお金を削っていることや、予定利率が下がってしまうことなどのデメリットもあります。

転換制度を利用すると、元の契約に戻すことはできません。

転換制度を使うことでどうなるのかよく理解することが必要です。

4.貯蓄性のある保険は継続の選択もあり

何年も前から加入している保険でも、やめない方がいい保険もあります。

終身保険や養老保険などの貯蓄されているタイプの保険です。

予定利率が高い保険である可能性が高いため、払込満了まであと少しなら続けて支払いしたほうがよいこともあります。

5.健康状態によっては入れない

新たに保険に加入するときは、原則として健康状態の申告を行います。

各保険会社で審査基準を設けており、健康状態によっては加入が見送られることもあります。

自分では病気でないと思っていても申告対象となり、内容によっては加入ができない人もいます。

健康状態から保険内容や商品を考えられるため、保険の相談をするときは2年以内の健康診断の結果や5年以内の通院・投薬について担当者へ伝えておくといいでしょう。

まとめ 5年から10年に1度は見直しをしよう

8つの保険の見直しをするタイミングを紹介しました。

おさらいすると、

  1. 就職したとき
  2. 結婚したとき
  3. 妊娠前・出産後
  4. 住宅購入したとき
  5. 自営業・フリーランスになったとき
  6. 子どもが独立したとき
  7. 保険の更新時期・保険料が高いとき
  8. 誕生日を迎える前

でした。

保険の見直しをするときは、どのタイミングにおいても注意してほしいことがあります。

それは、健康状態によって入れないこともあると知っておくことです。

保険はいつでも入れるわけではなく、入れたとしても一番不安に感じている疾患や部位に対して保障されないことがあります。

8つのタイミングだけでなく、5年~10年に一度は保険の内容を確認して、自分や今の時代にあっている保険かどうか確認しましょう。

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まずは一度、ご相談されてみてはいかがでしょうか。

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