【FP監修】30代の平均の貯蓄っていくらくらい?世帯別・性別ごとに平均年収とあわせて専門家が解説!

将来・老後への備え2022.07.29 公開 | 2024/08/13 更新

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30代は20代と比較して年収も増えてきますが、それに比例して結婚や出産などライフイベントが増えてきて、お金がかかってくる年代です。
この記事では男女別や世帯別で細かく周りの30代の人たちがいくら貯金しているのかを詳しく載せています。
ご自身の貯金額が適正かどうかの判断材料として参考にしてみてください!

30代の平均の貯蓄額っていくらくらい?

30代単身者の金融資産保有額は令和2年度の平均327万円から606万円に増えました。

この調査での金融資産とは

  • 現金預金
  • 株式
  • 債権
  • 投資信託
  • 生命保険
  • 商品券や小切手
  • を指しています。

これは株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したことが考えられるでしょう。

総数 金融資産なし ~100万円 100~200万円未満 200~300万 300~500万 500~700万 700~1000万 1000万~2000万 2000万以上 無回答 平均 中央値
358件 36% 18% 7% 6% 7% 6% 7% 6% 5% 3% 606万円 56万円

参照:「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」 

一方で、金融資産を保有していない割合は3割以上います。

つまり金融資産を保有している人としていない人との格差が拡大していることが分かります。

男女別の平均貯蓄額

総務省統計局のデータ(2019年)によると、30代男女別の貯蓄額は

  • 男性:441万円
  • 女性:362万円

となっております。

男性のほうが比較的貯蓄を多く持っているように見えますが、婚姻している場合には共用の口座を男性名義で作成している場合などもございますので、あくまで参考程度にみてください。

世帯別の貯蓄額

次に30代の世帯別の貯蓄額を見ていきます。

30代の2人以上世帯金融資産保有額の平均は752万円、中央値は238万円です。

総数 金融資産なし ~100万円 100~200万円未満 200~300万 300~500万 500~700万 700~1000万 1000万~2000万 2000万以上 無回答 平均 中央値
704件 23% 12% 10% 7% 11% 9% 7% 11% 6% 4% 752万円 238万円

先述した単身者と比べ、2人以上世帯の貯蓄額の方が高いですね。

このことから、単身者より今後発生するであろう子育てやマイホームの購入などの出費に備え、貯蓄をしておかないといけないという意識がうかがえます。

貯蓄ゼロの割合

先ほどの表より単身者の36%、2人以上世帯では22.7%の割合で貯蓄を全くしていないということがわかります。

30代の平均年収はいくら?

doda の最新年収情報によると2021年の30代の平均年収は前年より7万円低い437万でした。

ここでは男女別・世帯別に分けて30代の平均年収についてみていきたいと思います。

男女別の平均年収

30代になると経験を積み、多くの仕事を任される年齢になってくるので、それに伴い収入が上がってくるでしょう。

下の表を見ていただくと、男性は30歳前半~後半にかけて約100万弱年収が上がっています。

男性と比較し女性の方は年収及び30代前半~後半にかけての金額の幅が低いことがわかります。

これは30代に結婚や出産によって退職や休職する方が多いことが理由に挙げられます。

年齢 全体 男性 女性
30歳 407万円 435万円 365万円
31歳 416万円 447万円 369万円
32歳 425万円 457万円 373万円
33歳 433万円 469万円 374万円
34歳 441万円 478万円 378万円
35歳 450万円 488万円 387万円
36歳 463万円 505万円 395万円
37歳 465万円 509万円 394万円
38歳 471万円 518万円 395万円
39歳 474万円 528万円 390万円

平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】より引用 

世帯別の平均年収

では次に世帯別の平均年収を見ていきましょう。

共働きの夫婦

総務省が公表する「家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)」によると、夫婦共働きの場合における、1ヵ月あたりの平均実収入は683,125円です。

片働きの夫婦

総務省の「家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)」を参照すると、夫婦二人で専業主婦(夫)がいる場合の、1ヵ月あたりの平均実収入は606,477円となっています。

30代の理想の貯蓄額は?

30代は様々なライフイベントが起こると想定されますが、実際それらのイベントがいくらかかってくるのか分からないと貯金額もいくらがベストか把握できませんよね。

ここでは各イベントごとの平均費用を紹介していきますので是非参考にしてみてください。

ライフイベントを見据えて貯蓄しよう

結婚費用

結婚にかかるお金は婚約、結婚式、ハネムーンと大きく分けて3つあります。

婚約にかかる費用

婚約指輪の平均価格は35万円*

結婚指輪の平均価格は2つで25.4万円*

となっています。

*ゼクシィ結婚トレンド調査2019」「ゼクシィ新生活準備調査2016」より引用 

結婚式にかかる費用

結婚式と披露宴合わせて292.3万円*かかります。

ただ、ご祝儀の平均額が168.8万円*のため、カップルの自己負担額の平均は143.7万円*です。

またご祝儀の他にも会社からの慶弔金や地方自治体からの給付金があり、自己負担額をさらに下げることができるかも知れないので、結婚する際に確認しておきましょう。

ゼクシィ結婚トレンド調査2021全国版より引用 

ハネムーンにかかる費用

新婚旅行の平均費用は50.7万円*です。

ただ行き先が海外の場合は66.2万円*で行き先によって金額が大きく左右されます。

*結婚スタイルマガジンより引用 

妊娠・出産費用

病院や入院する部屋の種類、分娩方法によって金額は変わってきますが、平均値としては40~50万と言われています。

そしてその費用は全額自己負担です。(正常分娩の場合)

しかし、出産育児一時金は子ども1人につき一律42万円支給されます。

また出産育児一時金以外にも各自治体から妊婦検診で使用する無料券や補助券が配布されたり、奥さんが出産後も同じ職場で働かれるなら、出産手当金と育児休業給付金を受給することが出来ますので確認しておきましょう。

 

30代が効率的に貯蓄をするために

ここまで読めば早くから貯金を始める必要性が分かってきましたよね。

ではお金をどこに置いておけば効率的に貯蓄ができるかを考えていきましょう。

・銀行・証券・保険で分けよう

銀行・証券・保険に目的を分けてお金を置いておくことが重要です。

例えば直近で使うお金は流動性の高い銀行に貯めていきましょう。

そして老後資金といった長期で貯めていくお金は若さを味方に積立型の保険や投資信託で運用していきましょう。

このようにどれか1つにお金を預けるのではなく、それぞれの強味や弱みを理解し、目的別に貯蓄することがベストと言われています。

まとめ

ここまで30代の平均貯蓄額や30代でかかってくる費用について解説してきました。

30代のライフイベントにかかる費用はどれも高額ですが、会社や各自治体から支給されるものもありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。

また効率的な貯蓄方法についても解説しましたが、家族構成や年収によってお金の預け先の配分も変わってきます。

ご自身で考えるのも良いですが、判断に迷ってしまった時は知識豊富なプロに相談してみるのもいいでしょう。

 

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まずは一度、ご相談されてみてはいかがでしょうか。

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