【FP監修】就業不能保険の審査に落ちたときの対処法とは?代わりの保険はある?

就業不能保険の審査に落ちた場合はどうすればいいの??
本記事ではそんな疑問に対して、就業不能保険以外に使える保険や制度についてご紹介します。
働けなくなった人や再就職を目指している人は本記事を参考にすることで、これから取るべき行動がわかるでしょう。

記事監修者

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片山勇大

就業不能保険とは、働けなくなったときに備えるための保険です。

病気や怪我で働けなくなった方の生活をカバーすることで、再就職・育児といった復帰サポートを補助するためにあります。

しかし、

「就業不能保険の審査に落ちてしまったから、生活費に困っている・・」

といった悩みを持っている方も多いです。

そこで、本記事では就業不能保険の審査について解説するとともに、代わりの保険・年金を合わせてご紹介していきましょう。

就業不能保険の支払い条件は厳しい?

大前提として、就業不能保険の支払い条件は、傷病手当金や障害年金と比べて厳しいと言われています。

就業不能保険の支払い条件は以下のとおりです。

  • 6ヶ月以上全く就業できないと医者から判断されている
  • 病気や怪我で、入院または自宅療養の指示が医者から出されている
  • 就業不能状態から60日〜180日以上(各社規定による)経過しなければ対象外(免責期間)

上記を見ればわかるように、脳梗塞やアルツハイマーといった重い病気以外は給付の対象外となることがあります。

なぜなら、就業不能保険は、医療保険における保障外の医療費をカバーするからです。

  • 生活費
  • 自宅療養の医療費

上記を就業不能保険で補うことができます。

精神疾患は保険によって保障が受けられない可能性がある

保険商品によって給付条件が大きく異なるため、契約前に確認する必要があります。

一般的な就業不能保険では、うつ病や適応障害といった精神障害による就業不能は保障の対象外であることが多いです。

しかし、就業不能時の保障に精神障害を付加できる医療保険もありますので、気になる方は一度FPなどの専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

就業不能保険の審査に落ちたときの対処法

就業不能保険とは、傷病手当金や障害年金といった公的保障に加えてカバーするために使われます。

とくに、自営業やフリーランスは後述する障害年金や傷病手当金を受け取れません。

自営業やフリーランスが加入する国民健康保険には、傷病手当金がありません。

また、障害年金・遺族年金・老齢年金の受給額も少ないです。

そのため、就業不能保険に加入する自営業やフリーランスが多いです。

就業不能保険の審査に落ちてしまった自営業・フリーランスの方は、一度FPなどの専門家に相談してみるとよいでしょう。

公的保障を検討する

就業不能保険のみならず、ケガや病気で働けなくなった場合は以下の公的保障を受けられる可能性があります。

  • 障害年金
  • 傷病手当金

それぞれ解説します。

①障害年金

障害年金とは、怪我や病気で障害が残ることで生活に支障が出る場合に支給される一時金のことです。

公的年金の加入者が利用でき、傷病手当金と違って期間限定ではありません。

障害等級での障害の状態によって、初診日から1年6ヶ月後に請求できます。

参考:日本年金機構 障害年金 

②傷病手当金

健康保険に加入している会社員であれば、傷病手当金を受け取れる可能性があります。

公的医療保険制度の傷病手当金とは、会社員や公務員が病気や怪我で仕事を続けられなくなったときに、健康保険から支給される手当のことです。

主な特徴は以下のとおりです。

支給期間 支給開始日から通算1年6ヶ月
1日あたりの支給金額 給料のおよそ3分の2程度
支給条件 1.業務外の病気や怪我の療養で休んでいる

2.休業期間中に給与が支払われていない

3.仕事に戻れない状態である

4.連絡3日の通勤を含む4日以上、病気や怪我の療養で出社できない状態が続いている

参考:全国健康保険協会 

月給が40万円であれば、約26万円分の傷病手当金を受け取れることになります。

類似の保険を検討するのもおすすめ

就業不能保険以外にも、以下の類似保険があります。

  • 収入保障保険
  • 所得補償保険
  • 引受基準緩和型保険

それぞれ解説します。

収入保障保険

収入保障保険は、被保険者に万が一のことがあった場合に、家族の生活をサポートするための保険です。

就業不能保険と異なり、収入保障保険は定期保険の一種です。

残された家族に保険金が年金形式で支払われるため、所帯持ちの自営業の方におすすめの保険と言えます。

所得補償保険

就業不能保険と同じく、怪我や病気で働けなくなった場合に支給される保険商品です。

就業不能保険との違いは、取扱会社が損害保険会社であることと、保険期間が短く設定されていることです。

似ている保険の違い

名称が似ている保険をまとめると以下のとおりです。

就業不能保険 収入保障保険 所得補償保険
取扱会社 生命保険会社 生命保険会社 損害保険会社
補償・保障条件 怪我や病気で働けない 死亡・高度障害状態 怪我や病気で働けない
保険期間 〜70歳満了 〜5年ほど 〜70歳満了

 

引受基準緩和型保険

引受基準が緩和されているため、持病持ちや病歴が多い人でも申し込みやすい保険です。

医療保険や生命保険は、保険会社に健康状態や病歴をきっちり告知する必要があり、場合によっては保険契約が断られることもあります。

しかし、引受基準緩和型保険は加入前の持病も保障対象です。

保険料が一般の医療保険より割高であるものの、下記の項目に該当しなければ、持病持ちでも加入できる点が大きなメリットです。

  • 過去2年以内に入院・手術をしたことがある
  • 過去5年以内にがんで入院・手術をしたことがある
  • 今後3カ月以内に入院・手術の予定がある
  • 現時点でがん・肝硬変と医師に診断または疑いがあると指摘されている
  • 現在までに公的介護保険の要介護認定を受けたことがある

引用:公益財団法人 生命保険文化センター「医療保障に関するQ&A」

就業不能保険の審査に落ちたときの対処法とは?代わりの保険はある?:まとめ

本記事では、就業不能保険の審査に落ちたときの対処法について解説いたしました。

就業不能保険の審査に落ちてしまい、生活費の急な出費に困っている方は、一度FPなどの専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

「まずは気軽にお金のことを相談してみたい!」という方にお勧めなのが、MoneypediaのオンラインFP相談サービスです。

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まずは一度、ご相談されてみてはいかがでしょうか。

 

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